ITコンサルタント オフィスハピネス

1999年からIT・パソコン機器の技術支援事業を行っています。 2023年で創業から24年を迎えます。 これまで10,000件以上の案件に対応してきました。 群馬県、埼玉県、栃木県なら訪問でのサポートを、それ以外はオンラインや遠隔操作にて問題解決しています。

ドロップシッピング

群馬県でパソコン技術支援を行っている業者です。

個人及び20人以下の規模の企業・法人様を対象としてサービスを提供しています。

コンピュータ機器の導入・入替作業・修理やトラブル解決などが得意です。。

連絡先

TEL 0270-24-6253

携帯 090-8490-5606

後閑克己

Youtubeで動画を公開しています。

ドロップシッピング被害が多発

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このところテレビのニュースや新聞などでも多く取り上げられるようになった事にドロップシッピング被害があります。
その内容は次のようなものです。

被害の内容を述べる前にまず前提となる知識としてドロップシッピングについて説明します。
ドロップシッピングとはメーカーや問屋などから客先へ直送するという意味の言葉で、インターネット上のビジネスの場合、小売店となる個人や企業が仕入先を確保した上で販売サイトを作成し、そこに商品を陳列します。
そのサイトにアクセスしてきた顧客から注文を受けると、その情報を仕入先に伝え、自分、つまり通販サイトの運営者は代金の回収だけをすればいいというものです。
つまり仕入先にとっては小売店が商品を販売してくれる事で、小売店は仕入先が商品を卸してくれて直接発送してくれる事でそれぞれにとってWin-Winの関係が保たれるというのがこのビジネスです。

今回、高額の被害を受けたという訴えが増えているのは、インターネット上で商品を販売した事が全くない初心者でもネットショップを持てて、初月からいきなり数十万円の利益が出せるという事をうたい文句にしたサービスです。

サービスを行っている企業は販売サイトの作成から商品の卸販売まで全てを代行してくれるのでショップのオーナーは注文や入金の管理、及び問い合わせに対応するだけで済み、これにより一日15分程度の作業で副業ができるというのが主張でありセールストークになっています。
その費用はプランごとに何通りかに分かれていて、50万円〜300万円くらいまであるようです。
金額の違いは取り扱える、つまり卸してもらえる商品のアイテム数とSEOの違いという事のようです。


報道されている被害というのは言うまでもなく、事前に聞いていたようなまとまった額の売り上げにつながらないというものです。
まとまった額どころかオープンして4ヶ月で売り上げゼロとか、あるいは注文そのものは入ったが仲介業者が商品を発送せずに注文者から苦情が殺到したという事例が報告されています。
この件は某大型掲示板などに実際にそのサービスを利用した人たちなどからさまざまな事例が投稿されており、一部の被害者が集団で訴訟を起こす動きもあります。

私は去年の春頃に利用していたアフィリエイトのプログラムの中にこのサービスが登録されている事を知り、報酬稼ぎを兼ねて興味本位で資料を取り寄せてみました。
その際まず不自然に感じたのが、資料請求ページに記入するのは名前と電話番号のみだった事。
全部で3社ほど請求したのだが、全て同じパターンでした。
そして翌日くらいに先方から電話連絡を受けて送付先の住所を伝えました。

また詳しい資料のはずなのに届いた書類には利用するのに必要となる料金が掲載されていないものもありました。
後日電話があり、その中で料金を伝えられたのです。

そして、これも怪しさに拍車をかけた事だったのですが、自分のアフィリエイトリンクを踏んで申し込みをし、資料が到着している事を確認したにも関わらず、結局報酬が確定したのは1社のみでした。

その後、それらの企業からは定期的にメールが届くようになったのですが、これがまた笑っちゃうくらいの内容。
日本語が支離滅裂で、義務教育をまともに受けていない人物が書くような文面でした。

そもそも一日15分の作業で月の利益が50万円になるようなビジネスならショップの運営者など募集せずに自らネットで販売するはずですよね。
アフィリエイトで多額の報酬を支払ってまでショップのオーナーを募集するなどどいう効率の悪い事はするはずがありません。
これをみても、いかに利益が出ないショップであるかが分かりますね。

詐欺商法も時代とともに変わっています。
以前は内職商法というのがあり、専用ワープロを買わないと仕事を渡せないなどというのがありましたし、その手口が知れ渡ると今度はスキルアップのためと称して研修をうけてもらうための費用を先に払ってもらうという手口に変わっていきました。
そして現在の内職詐欺ともいえるのがこのドロップシッピング運営でしょうか。
いずれにしろ、美味しい話は存在しないというのは洋の東西や時代を問わずに同じようです。

ドロップシッピングのトラブル急増

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東京都のサイトに緊急消費者被害情報としてドロップシッピングの相談が急増している事が掲載されている。

私自身も1年ほど前から危惧している事なのだか、このところの経済危機でこれからもこういった商法に引っかかってしまう人が増えてくるのではないかと心配している。

その問題の商法はこうだ。
ホームページを通じたり、手数料を支払って(アフィリエイトシステムを利用)資料の配布をしたりしてドロップシッピング方式でのネットショップのオーナーを募集する。

ネットショップといってもサイトの構築など必要な事は全て業者側が行い、オーナーは販売価格の設定と問い合わせの対応、それに代金の回収だけで良く、1日15分程度の作業をすればいいという謳い文句で集客している。

そのネットショップを開設するための費用は60万円〜200万円くらいとなっていて、料金が異なるのは扱える商材の種類や集客数が違うという事のようだ。
営業担当に言わせると、このサービスを利用すれば初月から40万円〜50万円の売り上げが確実であり、今までの利用者の中でそれを下回っている人はいないらしい。

整理すると、知識や経験の全く無い人でもまとまった金額を支払えばネットショップをオープンさせる事ができ、日常業務は問い合わせに対応する程度の事しか必要ない。
それで毎月50万円の利益がでる。

常識で考えるとまずあり得ない話なのだが、被害相談が急増しているという事は申し込んで代金も払ってしまった人が多いという事を意味している。

まず、これが事実ならなぜその業者自身が運営しないのかという疑問が最初に湧くはずだ。
時給900円でパートさんを雇い、その人に1店舗を任せて問い合わせの対応などをさせればいい。
そんなショップを100店舗も持てば企業としては莫大な利益が出て笑いが止まらないはずだ。

であるにも関わらず、2,000円〜3,000円という高額のアフィリエイト手数料まで支払って資料を配り、集客しなければならない理由は何かといえば、答えは一つで、売れないし利益も出ないからという事になる。

そもそもドロップシッピングとはショップのオーナーが問屋からの仕入れの手間を省くという目的で用いられるようになっただけで、その商品を販売した責任はあくまでショップにある。
つまり返品や故障時の修理などの対応をしなければならない。

これ早い話が以前からある内職商法の大掛かりなネット版である。
業者はネットショップの作成を外注しており、その費用はせいぜい10〜15万円程度だろう。
顧客が100万円を支払ったとすれば85万円は利益である。
悪質な振り込め詐欺といっても過言ではない。

こんなものにだまされないようにくれぐれもご注意頂きたい。
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