ITコンサルタント オフィスハピネス

1999年からIT・パソコン機器の技術支援事業を行っています。 2023年で創業から24年を迎えます。 これまで10,000件以上の案件に対応してきました。 群馬県、埼玉県、栃木県なら訪問でのサポートを、それ以外はオンラインや遠隔操作にて問題解決しています。

つれづれ日記

群馬県でパソコン技術支援を行っている業者です。

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コンピュータ機器の導入・入替作業・修理やトラブル解決などが得意です。。

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後閑克己

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人は思っている通りの人間になる

ナポレオン・ヒルをはじめとする成功哲学の教材を読んでみると、そのほとんどで最初に書かれている事、それが今日の記事のタイトルだ。
人間は自分自身が考えている自分という人物の器(これをセルフイメージと呼ぶ)の大きさ以上にはなれないというのが自己啓発の分野での定説となっている。

以前、何度か利用してくださった飲食店のお客様。
今日仕事でその店の前を通ったら、看板が取り外され店内もカラッポの状態。
閉店したようだ。

こちらの主人は確かブログをやっていたはずなので、事務所に帰ってから確認してみると、売上が落ちてきたため営業を終了する旨が書かれていた。
それはそれでしかたないのかもしれないが、その記事の中で非常に気になった一説があった。

以下引用
>この地で開店してから勝手放題、わがまま放題で10年間営業してまいりましたが、後3日で営業を終わせることにしました。
>利益が上がらなくなってきたというのが大きな理由ですが、それ以外でもこちらの土地を有効活用したいとかねてから大家さんから言われていることもあります。
>他の地域での再出店も検討したのですが、この歳で新たに借金をしてやったところで先が見えていますのでこのような結論に至りました。

別の場所に同じ味で出店して客が入るかどうかは別として、この方は私よりも若いのだが、この文章を読む限りでは自分はもう歳をとってしまいビジネスチャンスが少ないというセルフイメージを持っているように感じる。

でも、私自身はそうではない。
まだこれから一花も二花も咲かせたいと常々考えているし、実際にそれが実現可能だと信じている。
人は信じている事は必ず実現できるし、信じていない事は決して実現する事はできない。
これもまた真実である。

だから自分はもう歳をとってしまい先が見えているという考えも、これからいくらでもチャンスはあるという考えもどちらも誤ってはいない。
つまり、いずれもその人の未来を正確に予言しているという意味で正しいのだ。

繰り返しになるが、"人は思っている通りの人間になる"。
シンプルだけど、これが成功の鍵だと思う。

人生に潜む"落とし穴"

最近、特に感じる事がある。
それは人生に潜む"落とし穴"についてだ。

例えば、ビジネスであれスポーツであれ学術分野であれ、努力や才能によって他の人と比べて大きな功績を残す人がいる。
そういった人の中には、その事によってメディアから取材を受けたり、あるいはその人を利用して利益を得ようとする人たちからチヤホヤされる人もいる。
その結果、自分は他の人とは違う特別な存在なんだと思い込むようになる。
それが原因で通常ではありえない非常識な行動や違法な行為をしてしまう。
そのために地位から転落したり、自分のおかれた状況を大きく悪化させてしまう。
これが私の考える"人生の落とし穴"だ。

恐らくはあなたの周囲にも、これによって人生を誤ってしまった人は少ないなくと思う。
例えば、私が直接関わってきた企業経営者の中にはこういった人がいた。

・ある中小企業の創業社長。 比較早い段階から業績を順調に伸ばしてきて、その人の器からすれば大きな金銭を手にし、自分は特別な存在なんだと思い込むようになったのか、若い女性と不倫に走り、その結果経営する企業が倒産に追い込まれた。

・やはり小規模企業の創業社長。 自分一人で始めて会社が社員20人以上の規模に成長した事で自分には経営センスがあると思い込んだのか、それまでパートナーとして創業当時から付き合いのあった会社の社長を裏切り、利益を独り占めしようとした。
しかし、売れると見込んだ商品が思いのほか売れずに業績不振に陥り、最後は法人の解散に追い込まれた。

・こちらもやはりとある企業の創業社長。この企業は民家にプレハブを増築したような建物に入っており、傍目には特に成功している経営者にも見えなかったが、経営者本人はセルフイメージが高かったようで、いつも社員に威張りちらしているような人だった。
取得が難しい資格をもっていたようで、それが、"自分は特別"という意識を大きくさせてしまったようだ。
社長という地位によって明らかに違法な手段で人を使っていたりしたが、最後は自分の右腕となる側近も離れていき、社員数人程度の企業規模にまで縮小した。

・東証二部に株式を上場していた企業の経営者。この企業は地元の名門としてその名を轟かせていたが、同族経営であったため必ずしも経営の実力があるとは言えない若い人物が社長に就任。当時バブルの絶頂期という事も重なり、史上最高の利益を出す。
これに有頂天になったのか、その後海外のリゾート開発に手を出して大失敗。後にこの企業が破産に追い込まれることになる最初の原因を作ってしまった。

有名人で薬物事件を起こす人や、薬物でなくても所属事務所とトラブルを起こす人、あるいは非常識な行動をする人などは全てこの"落とし穴"に落ちている人だと思う。

ざっと思いつくだけでもこんな人たちがいる。
落とし穴に落ちた人たち:民主党所属の前首相(脱税)、オリンピックのスキー競技で金メダルを獲得した女性(離婚や周囲とのトラブル)、元グループサウンズのメンバー(薬物)、元テレビ局女性アナウンサー(未成年との飲酒)、有名女優の子息(薬物)、元人気女性グループのメンバー(喫煙)、政権与党の実力者(不正献金疑惑他)などなど。
もちろん挙げれば枚挙にいとまがないほどいくらでもいる。
また、好感度調査で上位に名前がでる某女性芸能人も、非常識な行為をしてしまう事で名前が挙がっている。

一つ言える事は、どの段階でこの穴に落ちるかで、その人の器が測れるという事だ。
一人で始めた会社の売上が5,000万円になった時点で落ちるのか、3億円になった時点で落ちるのか、それとも東証一部に上場しても落ちないのか。
その意味では、今まで私が関わってきた経営者たちはいずれも小物だったと言えるかもしれない。

久しぶりの夜の仕事

先日、依頼を受けて久しぶりに"夜の仕事"をした。
仕事の内容はチェーンストアの機器入れ替え作業。

言うまでもなくコンピュータはあらゆる業界に浸透しているが、特に小売店ではその役割は重要となっていて、今日ではPOS(ポス)がほとんどのスーパーに導入されているのは御存知の通りだろう。

そしてスーパーは年中無休で営業しているため、機器の入れ替えは営業終了後や24時間営業の店舗の場合はお客さんが少なくなる深夜に行われる事が多い。
なので夜の仕事は結構多い業界なのだ。

今回は群馬県内に3店舗あるスーパーがその対象。
別の担当者の方と2名での作業となった。

こういった作業を行う場合の特徴として、待ち時間が長い事が挙げられる。

装置を一つ交換しては"本部" に連絡。
"本部"では、店舗で交換された機器の接続設定や動作確認を行った上で、作業員に連絡。
その繰り返しという場合が一般的。
この場合、作業を行っている店舗が少なければ問題ないが、日本各地で作業が行われていると"本部" が忙しくなり、作業する側の待ち時間が長くなる。

今回も作業そのものの時間よりも待ち時間の方が長かったが、逆に考えれば作業自体をゆっくりと丁寧に行う事ができたのでこのくらいでちょうど良かったとも言えるかもしれない。

私自身が深夜に買い物をする機会がほとんどないため、24時間営業のスーパーに深夜の時間帯に滞在するのは恐らく初めての経験だったが、女性を中心に多くの人が働いている。

人それぞれ事情があるのだろうが、多くの人が家族との団らんや睡眠の時間に仕事をしている人がいるからこそ便利な生活が享受できるのであり、その人たちに対して頭が下がる思いだった。

いろいろな面で勉強になった3日間だった。

収穫の秋

秋たけなわの10月中旬。
この週末我が家は収穫の秋を満喫した。

16日の土曜日はJA群馬の"収穫感謝祭"へ。
JAビルの駐車場に大きなテント村を作り、そこに県内各地のJAグループが農産物を中心に販売を行ったり、特設ステージでは地域の趣味仲間の発表会など様々なイベントが行われていた。

中でも300円のキャベツの抱え取りと野菜の無料抽選会は人気が高く、いずれも長い行列ができていた。
会場ではFM群馬の公開生放送や群馬テレビの取材が行われていたが、なんとこの企画が今朝のTBSの番組でも取り上げられていた。

我々は子供を遊ばせる事が目的という事もあり、輪投げやヨーヨー釣りなどを中心に周っていた。
会場内では牛乳や上州牛、つきたて餅など無料配布のコーナーも人気で、配布開始前からすでに長蛇の列になっていた。

我々は場内を一回りした後、うどんなどを試食してから会場を後にし、午後から予定している落花生の収穫を行うため実家の畑に向かった。

暗くなるまで落花生を掘り出し続け、その後塩ゆでにしてビールのつまみで早速試食。
やや茹で過ぎて軟らかかったが、採れたての落花生は最高に美味しかった。
っまさに収穫の秋を満喫した一日だった。

ビジネスで大成功

私のお客様にベトナム人の青年がいる。
彼がいつ日本に来たかのかとかどのような事情で日本で生活する事になったのかは知らないのだが、言葉もうまく通じない異国の地でビジネスを始めて大成功した。

去年、知人から紹介されて知り合い、エクセルで請求書を発行するためのシートの作成を依頼された。
その時は日本に来てから購入したと思われる中古住宅にお住まいだったが、今回新しい仕事を依頼されて訪れてみるとなんと店舗兼住宅が新築されていた。

ハウスメーカーを聞いてさらに驚いた。
あのセ○スイハ○スだという。
私は住宅に関しては詳しくないが、推定床面積やグレードを考えると一般的な建売住宅の2軒分ほどのコストはかかっているだろう。
この家族はこの住宅の隣にベトナムの食品や雑貨を扱う店舗も持っている。
いわゆる青年実業家だ。

ビジネスを始めて、それを発展させていくためにはいくつかの条件がある。
彼の方の場合でいえば、ベトナムが経済発展を続ける中で多くの同胞が日本に出てきており、そういった人たちに対してまだ日本ではほとんど扱われていなかった祖国の産物を販売するというアイディアがその成功の最大の要因だろう。

しかし、それだけで成功できた訳ではないはずだ。
私が考える"それ以外の原因"は夫婦や仲間との関係だ。
この夫婦は日本でビジネスをして成功するんだという方向性が一致している。
そしてそれが日本にいる祖国の仲間たちの役にたち、自分たちに豊かさや幸せをもたらすという共通の認識がある。
だからこそ短時間でビジネスの成功を収める事ができた。
そして素晴らしい家庭も築き上げた。
まだ子供たちも小さいが、両親のように立派な大人に成長するだろう。

よく言われる事で、成功には苦労など必要ない、ただ目の前の好きな事をやっていればいい。という言葉がある。
この家族を見ていると本当にその通りだと思う。
自分でやっていて楽しく、そしてそれが人を幸せにする事ならもう成功は約束されたようなものだろう。
さまざまな面から勉強させられた顧客だった。

のど自慢@伊勢崎市

NHKのど自慢が伊勢崎で行われることになり、前日開催された公開予選会を見に行ってきた。
ちなみに私の家族はこういったイベントには興味ないようで行かないという事だったので一人で行ってきた。
予選会は12:30頃から夕方5時過ぎまで行われたようだ。

会場の伊勢崎市文化会館の駐車場はほぼ満車状態で、放送当日はさらなる混雑が予想されるためか付近の殖蓮小学校、中学校が臨時の駐車場として確保されていた。

私は3時過ぎから1時間弱観覧したのだが、予選会とはいえそれなりに見ごたえのあるものだった。
当日出場できるのは20組だが、予選には250組がエントリーしていた。
出場希望者は1,000人程いたという事なので、予選会に出る事自体が4倍という倍率である。

座席は8割程度埋まっていた。
推定観客数は1,200人といったところだろうか。

私が驚いたのは、ほぼ全員がそれなりに自分の実力を発揮して歌っていた事だ。
1,000人以上の観客の前で歌を歌う機会がある人はそれほど多くはいないと思うのだが、ほとんどの参加者が場馴れしているように感じた。
少なくとも私が見ている間に歌った人たちは、頭が真っ白になって歌詞を忘れるというような事はなかった。

仕事の都合で最後まで見る事ができなかったため誰が合格したかは判らなかったが、のど自慢に生出演する経験は一生の中で何度もできる事ではないので、合格者の皆さんが実力を発揮して楽しく歌える事を願っていた。
お客様から連絡が入ったため、やや名残惜しい気持ちのまま会場を後にした。

他人の失敗から学ぶ

私はこれまで数社に勤務した経験がある。
そして今になって、それらの企業に共通点がある事に気づいた。
その共通点とは、
・コンピュータ業界である
・当時の社長が事実上一人で創業
・ピーク時の社員数が20〜40人程
・一時期、前年度の数字から一気に倍になるような売上の伸びを経験している
・しかし現在では存在しないか、業務を大幅に縮小して数人規模の企業になっている

いずれの企業も一時的に大きく売上を伸ばしていながら、現在では解散もしくはそれに近い状況となっている。
現在では私自身が過去仕えてきた社長と同じような立場になった訳で、同じ轍を踏まないように彼らの失敗から多くの事を学ぶ事ができると思っている。

○私が分析する、急成長した理由
上記の3社はいずれも、過去の一時期業績の急成長を経験している。
これは、いくつか理由があるはずだが、その最大の要因は時代の流れに乗ったという事だと思う。
時代の流れはある意味津波のようなもので、好むか好まざるかにかかわらず、あるいは上手でも下手でもその中にいさえすればそれに乗って進んでいく事ができる。
特にコンピュータ業界は歴史の浅い産業であり、現在のビジネス効率を大幅に改善するとか、人手を大幅に削減する事ができるといったサービスに対して短期間で大きな重要が生まれる事は多い。
これはもちろんその経営者の手腕が反映された結果ではあるのだが、運とかラッキーという要素もかなり大きいはずで、好調な業績が自分の能力や経営センスのみから生み出されたと勘違いしてしまう経営者もいるはずだ。

○私が分析する、組織の解散またはそれに準じる結果になった理由
業績の急伸を経験しながら、その後企業を維持できない程の業績悪化に陥った要因は3人3様だ。
・女に走った
人はビジネスがうまくいって大きな所得を手に入れるようになったり、周囲から高く評価される結果をだしたりすると、自分が偉くなったように感じるのか、はたまた自分は他の凡人とは異なる特別扱いをされるべきだと勘違いしてしまうのか分からないが、社会通念上許されない行為をしてしまう人がいる。
人気の高い芸能人が薬物をやったりするのはまさにその典型的な例だが、私が勤務した経験のある企業の経営者もこのパターンで自滅した。
この人物も常識のある側近がいたはずだが、業績が伸びるに従ってそういった人たちの意見を聞く事も無くなっていったのだろう。
・企業規模に見合わない投資
これも急成長した企業が陥り易いワナだと思う。
手掛けてきたプロジェクトがどれもある程度の成功を収めていく中で自社の実力を過信し、規模に見合わない大きな金額を投資してしまう。
この企業はその後、その投資を回収すべくその分野の相場を大きく超える価格設定を行い、顧客からソッポを向かれるという結果を招いた。
また、別の社長はかなり無理をして自社ビルを新築したが、その支払いのために社員に無理なノルマ設定をするなどした結果、社員もビルも両方を失う事になった。
いずれの経営者も自社の経営理念や自分の使命を見誤り、売上最優先の経営に走ったり見栄をはったために堅実さを失ってしまった事が大きな失敗につながっている。

立地は重要じゃない

事業を行う上で、特に商品やサービスを販売するための店舗を持つなら立地が大切だと一般的には言われます。
実際、人がほとんど住んでいないような山奥では集客にも苦労するでしょうからこの考え方はある程度は正しいはずです。
商品やサービスを購入するのは人であり、野生動物に物を売る事はできません。

しかし、この"立地"というのはあくまでその企業や店の一つの属性でしかない事を忘れてはいけません。
この"一つの属性でしかない"事を過剰に評価してしまうと失敗します。

私の住んでいるエリアに魚屋があるのですが、その店は交通量の多い県道からから1本奥に入った、住民くらいしか通らない生活道路に面した場所にあります。
看板すら出していません。

駐車場も舗装されておらず、さらには枠線すらないので、店の脇の空いている場所に車を止めて買い物をします。
売り場面積は6畳間(3坪)?くらいで、品数も近くのスーパーの魚売り場と比べても1/10もありません。

店の繁盛はその立地が大きな要素を占めるという事が事実であれば、この魚屋に来店するのは自動車にも自転車にも乗れない、近所に住んでいる高齢の人などだけのはずです。

しかし実際には私も含めて多くの人が、品揃えが豊富で車の出入りもしやすいスーパーではなく、あえてこちらの店を選んでいます。それはなぜでしょうか?
その理由は簡単です。
そのお店に魅力があるからです。
店の主人が経験と腕で仕入れた鮮度の良い刺身を手ごろな価格で販売しているのが最大の魅力であり、これを目当てにかなりの遠方からもお客さんが来ているようです。

そもそも立地が良い、すなわち人通りの多い通りに面した場所なら成功する可能性が高いのであれば、イオンやけやきウォーク、スマーク伊勢崎といったショッピングモールに入っている店が撤退を余儀なくされる事などあり得ないはずです。

私の事務所から数分の場所にあるスマーク伊勢崎は食事をする事も多く、比較的多く訪れます。
正確な数値は調べていませんが、このモールが開店して2年経過していない現時点で、私が知る限り少なくとも20店舗以上が撤退しています。
また、表面上撤退していなくても、開店時から運営企業が変わっている店舗もあるみたいです。

さらには閉店こそしていないものの、赤字の連続で青息吐息のショップも相当数ありそうです。
そして、これらのお店に共通しているのは、"顧客から見て魅力がない" という事です。

店の魅力とは、すなわち人の魅力ではないかと思います。
つまり"魅力ある人"になる、これが商売の極意であり、逆に言えばそれ以外に商売を発展させる方法はないのだろうと思っています。

これじゃ空いていて当然

ある日の夜。
いつも利用して下さるお客様が事務所へ来て下さった。
依頼を受けた仕事は30分程で終了し、その後いつものように食事に行こうという話になった。
お客様からはこのところ急に寒くなったのでグラタンのような暖かい料理を食べたいのと希望が出た。
そして、今回はよく行く店とは違う店に行ってみたいという希望もあったため、数年前に数回行った事のあるお店を提案した。

行ったのは、あえて名前は出さないが、医師会病院の南側にあるイタリアンレストラン。
ちなみに、よく行くのは医師会病院の西側にあるお店だ。

本来なら稼ぎ時であるはずの給料日の後の週末の夜。
にもかかわらず先客は個室のように区切られた席に6人程のグループが1組だけ。
そのグループも騒ぐでもなく静かに食事をしていたため店内はガラーンとしていて、有線放送から流れているのであろう洋楽がやけに大きな音に聞こえていた。

応対に出てきた女性店員に喫煙するかを聞かれたので吸わない旨を伝えると、中央よりも奥の席に案内された。
店内で分煙になっているのだろうが、入口から見て奥側を禁煙席に設定するとは、この店の店長は喫煙者なのだろう。

席につくと我々は予定していた通りグラタンを注文するべくメニューを手に取った。
8種類ほどの中からお客様はエビとジャガイモのグラタン、私はスパゲティグラタンを注文した。

提供時間は10分ほどだろうか。
運ばれてきた料理は、見た目はそれなりにボリュームもあり、ホワイトソースにちょうどよい焦げ目がついていて美味しそう。
私は口の中が火傷しないように10分ほど放置してから食べ始めた。

フォークでホワイトソースを崩すと、すぐに中に埋まっている麺が現れた。
そして、麺を食べ進めていけば具材が出てくるだろうと考えていた。
ところが、半分程度食べても具材が出てくる気配がない。
私はしびれを切らして、半分ほど残っているホワイトソースを崩してみた。
結果、肉類や魚介類はもとより、キノコの類も全く入っておらず、かろうじて炒めたタマネギの切れ端が申し訳程度に入っているのみだった。

結局この料理は、耐熱皿に茹でた麺を山盛りにして、少量のタマネギを炒めてトッピングし、ホワイトソースをかけてオーブンで焼いただけのものではないか。
しかもホワイトソースもコクがなく、業務用のレトルトか缶詰ではないかと思われた。
食材の推定原価は80円〜100円といったところだろう。
これが800円とは驚きだ。

量だけは多く、食べているうちに飽きがきたので粉チーズでもかけようと思ったら、なんとテーブルに置かれていない。
とにかくコストを徹底的に削減しようという方針が見てとれた。

作ってくれた人への礼儀や感謝の気持ちから出された料理は残さずに食べることにしている私でも、さずがにこれを全部食べる気持ちにはならなかった。

ちなみに一緒に行ったお客様が注文した料理も同じようなものだった。
帰りがけ、我々の後から来店した家族が注文したピザをちょうど店員が運んできたのだが、それにもほとんどトッピングがなく、何かの葉っぱが数枚とケチャップのようなソースのようなものが少量乗っているだけだった。

このあたりでは比較的長く営業しているこの店も、終焉の時が近い事を予感した出来事だった。

インチキは必ず廃れる

客先を訪問する際によく前を通るショッピングモールがある。
以前そこにパソコン教室が入っていたのだが、先日気づけば無くなっていて、その場所が1,000円の床屋に変わっていた。
私はこの状況を見て、なるほどと納得するものがあった。

実は以前に顧客の一人からこのパソコン教室に関して良くない評判を聞いた事があったのだ。
そのお客様はパソコンを習うべくその教室の門を叩き、勧められるがままにパソコンの購入(機種選定)から依頼したのだが、自分の所に届いたパソコンは最新の機種ではなく、その割には値段は安くないとの事だった。
その教室は電器店がフランチャイズ契約で運営していたのだが、どうやらそこが初心者だと侮って売れ残りの在庫を売りつけたらしい。

こういった行為はビジネスでは絶対に行ってはならない事であり、今回のように口コミでどんどん広がってゆく。
その結果が今回の教室閉鎖という結果になったのだろう。
同じ教室が東毛地区にもあったのだが、こちらも久しぶりに通ったらやはり看板が外されていた。

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