ITコンサルタント オフィスハピネス

1999年からIT・パソコン機器の技術支援事業を行っています。 2023年で創業から24年を迎えます。 これまで10,000件以上の案件に対応してきました。 群馬県、埼玉県、栃木県なら訪問でのサポートを、それ以外はオンラインや遠隔操作にて問題解決しています。

つれづれ日記

群馬県でパソコン技術支援を行っている業者です。

個人及び20人以下の規模の企業・法人様を対象としてサービスを提供しています。

コンピュータ機器の導入・入替作業・修理やトラブル解決などが得意です。。

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後閑克己

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どのような事でもご相談ください

オフィスハピネスはあらゆる世代の人たちにパソコンをより身近に活用して欲しいというコンセプトで活動しています。


別記事で、フレッツ光の勧誘で廃棄品寸前のパソコンを送ってきた業者の事を書きました。
こういった悪徳とも言えるビジネスの被害に遭う人を少しでも減らしたいという希望や、こちらも別記事で書いた、同じ敷地内に別棟がある場合の回線を共用する方法を提案して利用者の通信コストを下げる事に貢献したいという気持ちがあります。


現在、新しくパソコンを始めたいと考えている人たちに対して、販売する側以外からのアドバイスができたり、1つの光回線を複数の世帯で有効活用するといった特殊な提案ができるところは当店くらいしかないのではないと思います。


それは、例えば量販店は販売する事が目的の場所ですし、そこには回線を提供する企業から派遣された販売員などが常駐していますので、そういった人たちが自分たちに不利になる提案ができるはずがないからです。


両親の住んでいる家に光回線が引かれていて、同じ敷地内に息子夫婦の家を新築するというのは地方都市ならよくある事だと思います。
このような場合なら、両親の家からケーブルを分岐する事で新しい家のインターネット及び電話回線として利用する事が可能です。
これによってインターネット通信料金が増える事はありません。
この場合でも、回線の販売で手数料を得ている家電量販店がそういった相談に応じるはずがありません。


私たちのような立場の業者はそこにこそ存在価値があると考えています。
どのような事でもご相談下さい。
お客様の環境や資源などにもっともふさわしい提案をさせていただきます。

ペニーオークション詐欺に芸能人が加担

最近気になったニュース。
ペニーオークションの運営者が、一般の参加者が決して落札できないようなしくみを構築して参加費用をだまし取ったとして逮捕された事件で、グラビア出身のアイドルなどが自身の運営するブログにそのオークションに参加して電化製品を格安で落札したという虚偽の記事を掲載していたと報道された。
芸能人というと年収数千万というイメージがるので30万円くらいでそんな事をするものなのかという素朴な疑問も感じつつ、この事件はインターネットを利用する上で注意しなければならない多くの要素を含んでいると思っている。

1つめとして、どのようなものか分からないオークションに安易に参加してはならないという事だ。
ペニーオークションというのはヤフーや楽天が運営する本来の競売とは全く異なり、入札の都度費用が発生するというしくみになっている。
今回はロボット(自動入札ソフト)が一般参加者の入札後に必ず応札するという仕組みを組み込んでいて、疲れる事も眠る事もない機械が開催中の全てのオークションに自動入札していたという。
ただ、仮にロボットを組み込まなかったとしても、運営者側の人間が入札費用ナシで無限に応札する事だってできる訳で、そもそもこんな欠陥のあるサイトを一般に利用させる事自体がいかにもいかがわしい。

数年前、このペニーオークションという形式が出始めの頃、1,000ポイントプレゼントという企画があり、私も1,000円分持って参加した事がある。
しかし数回入札した段階でソフトが自動入札している事がはっきりと分かったので、それ以来こういったサイトにはアクセスしていない。

2つめとして、芸能人のブログの危険性である。
とにかく芸能人という存在は集客力がある。
ある女性芸能人のブログに4,000以上のコメントがついているのを見た事があるが、それだけ集客力があるメディアを企業が見逃すはずもなく、頻繁にマーケティングに使われている。
特に広告という体裁をとらずに記事の中に広告を入れる、いわゆる"ステルスマーケティング"という手法が多く用いられているのが特徴と言えるだろう。

誰が書いているかも判らない記事を本気にして大金を失ってしまった人もいたようだが、そんなものを信用する事それ自体がすでに間違いなのだ。

3つめとして、ネット上には多くの"いかがわしい" サイトや情報が無数にあるので、うまく利用するにはそれを見抜く目が必要だという事。

以前、別の記事でも書いた事があるが、数年前まで副業斡旋詐欺というのがネット上に横行していた。
副業を斡旋する企業が販売用ホームページを作成し、かつ格安で商品も卸し、会員はそれに利益を乗せてサイトで販売し、注文が入れば斡旋業者が商品を直送するのでショップオーナー(会員)は1日30分程度の作業だけでOKと説明をしていた。
もちろんこれは全くの虚偽であり、摘発されたある業者は販売する商品を調達するルートさえ持っていなかったという。

この副業以外にも競馬予想、ロト6、パチンコ攻略、株式投資など人間の欲望をかきたてるありとあらゆる詐欺的手法がはびこっている。
さらに面倒なのが、これらの手法が当局から摘発されにくいという事である。

上記の副業詐欺も、私が知る限りにおいて登場し始めてから摘発(行政から営業停止)されるまでに約3年かかっている。
しかもあくまで営業停止であり、逮捕ではない。
競馬予想なども同じなのだろう。

例えば、あなたが旅行で初めて訪れた街でお酒を飲もうと思ったとして、全く聞いた事もないお店には入らないはずだ。
自分の住む街にもある店なら安心できるだろう。
ネット上も全く同じ。

特にネット初心者の場合、ネット上には"うまい話" が転がっていると勘違いしてしまうようだが、"うまい話はどこにもない" これは古今東西共通の原則である。

無駄な通信費を支払っていませんか

先日依頼のあったお客様先で遭遇した出来事を読者と共有したいと思います。

新しく購入したパソコンをネットにつないで欲しいとの依頼を受けて訪問しました。
こちらのお客様の環境はフレッツ光+有線(1階PC)+無線LAN(2階PC)で、これに新たに購入したパソコンを無線接続したいとの事でした。

約束の時刻にお客様宅へ到着。
挨拶を済ませて早速作業に取り掛かります。
回線の状況を確認するべくルーターを見せてもらうと、そこには不思議な光景が・・・
NTTのルーターに見慣れない別の機器が接続されているではありませんか?
それはヤフーBBのルーターでした。

お客様に事情を確認したところ、"フレッツ光を長く使ってきているが、ヤフーから電話があり、申し込んだ" との話でした。
ヤフーBBを利用すると電話が安く使えるという話が魅力的だったとの事ですが、これは誤解です。
というより、その電話営業の担当者は相手に誤解を与えるような表現を使ったという事でしょうか?
BBフォンというのはヤフーBBが提供するIP電話ですが、このIP電話というのはほとんど全てのプロバイダで提供しているものであり、ヤフーが独占的に行っているものではありません。

IP電話を使うのにヤフーと契約する必要はなく、プロバイダに申し込む事で利用が可能になります。
IP電話の特徴として、高価な交換機などが使われていないため設備費などがほとんどかからず、費用を安く抑える事ができるという事があります。
BBフォンの場合なら、BBフォン同士の会話は無料という利点があります。
ただ、これだけ携帯電話が普及している時代に、ましてや家族間通話が無料となっているのにあえてIP電話を利用する必要性は感じないのではないでしょうか?

という事でこのお客様は不要な通信費を1年以上も支払ってしまっていました。
その場で休止されていたプロバイダのプラン変更やヤフー解約などを代行して、事なきを得ました。
回線やプロバイダが広く普及した現在、それらの企業は乗り換え需要に重点を置いた営業をしています。
熾烈な客の奪い合いの中で、場合によっては誇大な表現を使って顧客に誤解を与えてしまっている企業も当然あるはずです。
無駄な費用を払わないためには、その企業のそのサービスに申し込む利点が本当にあるのかを事前によく検討する必要があります。
よくわからない時は当方までご相談ください。

NTTフレッツ光の通信費を節約したい

最近の相談事例から取材しました。
お客様から、フレッツ光の費用が高いのだが、これを安くする方法はないのかという相談がありました。

NTTが提供しているフレッツ光(またはBフレッツ)の料金体系は非常に分かりにくくなっています。
フレッツ光を利用する事で発生する主な料金は、通信費 + レンタル料 + ひかり電話の基本料金 + 通話料です。

通信費はインターネットの利用料と考えればいいでしょう。
レンタル料はフレッツ光を利用するのに必要なONU(終端装置)やルーターなどの通信機器を利用するために必要な装置や屋内回線の使用料で、NTTはこれらの機器を販売ではなくレンタルで提供しています。
ひかり電話は光回線を利用した固定電話です。もちろん利用していなければ費用は発生しません。
通話料はひかり電話の通話料で、従来の加入電話より割安で通話ができるようになっています。
実際にインターネットを利用するにはこれ以外にプロバイダとの契約が必要になります。

フレッツ光は大きく分けて戸建住宅向け(ファミリータイプ)とマンションなどの集合住宅向け(マンションタイプ)の2つのプランがあります。
マンションタイプは回線を入居者で共有できるため比較的安い料金設定になっているのですが、今回相談があったお客様はファミリータイプのため、毎月の支払いの合計は8,000円程度となっています。

この出費を低く抑えるにはどうれすればいいのかという事で私にアドバイスを求められました。
こちらのお客様からは以前にも通信費を見直したいとの相談があり、その際にプロバイダを最安クラスのところに変更しているため、今回はもう削れるところは見当たりません。

私が考え込んでいると、お客様からレンタルのルーターを返却して市販のものに交換すれは、長期的にレンタルよりも安いのではないかとの提案がありました。
しかしこれはお客様の誤解であり、ひかり電話を利用している以上、ひかり電話に対応したルーター機器を使用しなければなりません。
一般的なルーターなら家電店にいくらでも売られていますが、ひかり電話に対応した機器はNTTのものしかありません。
NTTがレンタルでしか提供していない以上、それを利用するしかありません。

結論として、現在の出費を大幅に抑えるにはフレッツ光を解約するしかありません。
解約すれば通信費もレンタル料も全てが無くなります。
電話も使えなくなりますが、これは従来の加入電話に戻す事ができます。
この場合、地域や通話時間にもよりますが、最近は携帯の使用が中心でしょうから支払いは2,000円以下で済むはずです。

次にインターネットはどうするかですが、これは携帯型WiFi機器をお勧めしました。
最近家電店の店頭や広告などさかんに宣伝されている、小型の機器だけで無線LANが使えるというもので、料金は毎月4,000円くらいとなっています。
速度はフレッツ光よりも劣りますが、家の中だけではなく外出先でもインターネットが使えるという魅力があります。
これを利用する事で月の支払いをトータルで2,000円程度抑える事ができると考えられます。

フレッツ光が高いという話は多くのお客様から聞きますし、実際に私自身もそう感じています。
携帯型無線LANも今後速度が向上していくのは確実ですので、近い将来多くの人が固定型のフレッツ光からこちらに移ってくるのではと私は予想しています。

対象的な2つの公園

我が家は伊勢崎市の北部で、2つの公園の中間地点くらいに位置している。
2つの公園とは華蔵寺公園と波志江沼環境ふれあい公園である。

華蔵寺公園は伊勢崎市の象徴とされる観覧車もあり、市外の人たちから見ても伊勢崎市を代表する観光スポットと言える場所だ。
一方の波志江沼環境ふれあい公園は緑化フェアの会場にもなった、この数年の間に整備された比較的新しい公園だ。

先週末、我が家は両方の公園に出かけてみた。
土曜日は波志江沼へ。
園内には多くの桜の木があり、6〜7分咲きくらいだろうか。
我々が訪れたのは夕方の時間帯ではあったが、利用者はまばら。
犬を連れた夫妻や子供の姿がちらほら見えるだけ。

この公園を巡っては、前市長が大きな観覧車を建設するという計画を提案し、反対する市民との間で大論争となった。
その様子はみのもんたの朝の番組でも取り上げられ、市側が利用を予定していた合併特例債も総務省から待ったがかかり、既に発注済みだった業者との間で裁判が行われた結果、伊勢崎市側が1億円近い賠償金を支払う決着となった事は多くの市民がご存じのはずだ。

この公園の利用者が少ない理由として、その立地条件があると思う。
ここは合併前の旧市街北端にあり、上州名物赤城おろしが吹きさらしになる非常に寒いイメージがある場所である。
もともと鯉の養殖を目的に作られた人口の沼のようで、周囲に風を遮るような雑木林やフェンスなどは全くない。
この辺りの様子を知っている市民なら、恐らく秋から春にかけての年の1/3くらいの期間はこの付近へは近づきたくないと考えているのではないだろうか。
こんなところに巨額の費用を投じて観覧車など作ったらとんでもない事になるのは、このプロジェクトに関わった人たちでも想像できていたのではないだろうかと思う。

前市長がこの地域の出身である事から、自分の実績を残したいとの思いで企画したものと考えられるが、それに反対できなかった議員の存在価値ってなんなのだろう。

市役所も市議会も市長も、すべては市民の幸せのために存在する制度である。
この公園を整備するのにどれだけの予算が投じられているか分からないが、本来の目的を忘れてピントはずれな施設を作った結果、膨大な税金の損失が発生してしまった訳で、2度と繰り返さない誓いを込めて前市長の名前を刻んだ石碑でも建てたらどうだろうかと感じた時間だった。

翌日曜日、今度は親戚の子供と一緒に華蔵寺公園へでかけた。
天気も快晴でまさに春らんまん。
園内は非常に混雑していて、アトラクション乗り場には長い行列が作られていた。
この公園も入場料収入では賄えずに毎年赤字を計上している。
しかし、老朽化しているため、波志江沼に観覧車ができた後には取り壊すとされていた観覧車が未だに利用されている事を除けば、市民の理解は得られるはずだ。

お役所仕事

さすがはお役所だ。
民間企業では考えられない仕事のやり方をあたりまえのようにやっているとは。

事の顛末はこうだ。
昨年の夏、父親(故人)名義の車を廃車にする事になった。
名義人が死亡している場合、法定相続人全員の同意書を作成し、その中の一人の名義に変更した上で廃車の手続きが必要になるとの事で、その指示に従って書類に署名・捺印するなどの手続きを行った。
その後今月になってから、自動車税事務所から当該車の自動車税が納め過ぎとなっているため還付する旨の通知が届いた。

郵便物は、既に名義変更しているのにも関わらず父親宛てとなっている。
還付金を受け取る手続きが分かりにくかったために電話で確認しようと表面に書かれている番号にかけてみると、人がいないのか10回以上鳴らしてやっとつながった。

詳しく話を聞いてみると、この郵便物は最後に納税した名義人宛てに発送されており、車の名義を途中で変更してもそれが自動的に反映される訳ではないという。
さらにこの還付金を受け取るには、一種の相続になるため改めて法定相続人全員の同意、つまり車の名義変更をした時と同様の手続きが必要だというではないか。

車本体が相続され、その名義変更が行われた時点で納税者の名義も連動して変更するようにシステムを作ればなんの問題もないのに、役所という競合が存在しない職場であるがゆえにこんなお粗末で利用者をバカにしたような事ができるのだろうと感じた。

人も組織も生き残りをかけて競合する中で磨かれ進歩する。
競合が存在しないという事は洗練されないという事であり、それはつまりカッコ悪いという事だ。
こういった無駄な手続きを要求するというその思想からは時間や費用を節約するという発想にはつながらない。
つまりそれが多くの行政の無駄をうみ、今日のような巨額な財政赤字につながってしまったという事なのだろう。

自分がこんな組織に属していなくて本当に良かったと心底感じた出来事だった。

全ては自分の中にある

例えば人が風景を見たり、小説を読んだり、芸術に触れたり、料理を食べたりするとする。
この時、その風景や小説や作品や料理そのものは同一のものである。
しかし、人によって感じ方はそれぞれだ。

景色に感動する人もいるし、特にきれいだと思わない人もいる。
小説や芸術、料理も同じである。
同じM社のハンバーガーでも、普段の日常で何気なく食べるのと朝から何も食べていない、雪の降る中での夕食として食べるのとでは、そのありがたみもおいしさも全く異なるはずだ。
つまり、ある対象物に対してどう感じるかは100%自分側の問題であり、相手側に原因がある訳ではない。

これは裏を返せば、現在どんな辛い状況だったとしても自分が制御できる範囲でいくらでも改善する事ができる事を意味する。
人は日常生活で何かうまくいかない事が起こると、つい原因を他人に求めてしまう。
あの会社が採用してくれなかったからとか、親が認めてくれなかったからとか・・・
しかし、一方でその会社に採用されている人もいるし、自分と同じような環境でありながら親に認められて夢をかなえている人もいくらでもいる。
それはすなわち、自分の魅力を採用担当者にアピールできなかったり、親に認められるような行動ができなかったからという部分で自分自身の責任なのだ。

全ての問題の原因も、それを解決するだけの能力も自分自身にある事を理解すれば、どんな困難な状況も必ず解決する事ができる事が分かる。
この状況を招いたのも自分だし、それを解決するのも100%自分次第。
他の人は関係ない。
これをしっかりと頭に入れておこうと思う。

芸能人の市場価値

芸能ネタを扱うのはこのブログの趣旨に沿わないし私自身もさほど興味はないが、今回はビジネスという観点で考えてみたい。

別の記事でも書いたように、芸能人が貴社を取材して当社ウェブサイトに掲載しますという勧誘を受けたのだが、驚いたのはその料金。
営業担当者いわく、記事の掲載や取材そのものは無料で一切の料金は発生しないが、掲載された場合に自分のブログに記事のリンクを張ったり、印刷して事務所に掲載するなどの2次利用が考えられるので肖像権料として毎月9,000円*12カ月の108,000円が必要です。との事だった。

起業家と芸能人の対談記事が広告など他の収入を生み出すとは思えないので、この金額が今回の企画による売上額となるのだろう。
両者の取り分は分からないが、これを芸能事務所側とサイトの運営側で分け合う事になるはずだ。

以前、お笑い系芸人が所属している芸能事務所の経営者に直接話を聞いた事があるのだが、その人によると芸能人は単価によってランク分けされており、トップクラスでは1時間当たり50万円〜100万円にもなるとの事だった。
今回勧誘された企画に登場しているのは、過去に1曲だけヒットした女性歌手や、若い時に生徒役でドラマなどに出演していた俳優、また過去にアイドルとして活躍していた男性タレントなどだが、いずれも現在ではブラウン管(薄型パネル)から姿を消している人たちだ。

それでも40代以上なら一度は名前を聞いた事があるはずだし、だからこそ対談したいという需要があるのだろう。
都内から群馬県内まで来て対談するとなれば丸1日近くの時間は必要になるはずだ。
それを考えると驚くべき安い金額である。
本人の収入は一体ピーク時からどれくらい下がっているのか・・・
それだけ浮き沈みの激しい業界であるのは間違いない。

もっともこれは芸能界だけでなくビジネスの業界でも同様だ。
この世界で生き残っていくには、常に新しい商品やサービスを提供し続けなければならない。
顧客に支持されなければ淘汰されるのみ。
それが普遍的な真実である。

芸能人が貴社を訪問

先日、仕事を終えて帰ろうかという夕方の時間帯に事務所の電話が鳴った。
東京都内の市外局番の見慣れない番号である。
でてみると、これまた聞きなれないWEBサイトの名前を告げられた。

自社のサイト内に経営者インタビューという企画があり、ぜひ貴社を取材させていただきたいというものだった。
(この段階では芸能人という言葉は一切登場していない)

その人物は、電話を使った営業を日常的に行っていると思わせる口ぶりでこちらを持ち上げてくる。
創業してからそれなりの期間継続していたり、長くこの業界にいるのであれば相当な知識やノウハウがあるのでしょうなどとおだてている。
こちらがどういったビジネスを行っているのか詳しく知らないであろうし、果たして記事にする価値があるかも分からないのにである。

このような電話営業でよく用いられるのが、最初は目的を告げずに相手を褒めたり親しく話をする中でいい気分にさせ、警戒心を解くという手法である。
今回も全くこれと同じパターンの話の展開だった。
おかげで話を聞きはじめて1分もしない内に電話をかけてきた目的を察する事ができた。

このビジネスモデルは次の通りだ。
・検索やブログの評判などを利用して個人経営の事務所やベンチャー企業などピックアップ。
・電話やメールを使ってその経営者に連絡、上記のパターンで相手をおだててその気にさせる。
・人気が落ちて仕事がほとんどなくなったような(元)芸能人を派遣して対談している写真を撮影。
・その内容を自社のサイトに掲載、相手からはそれを2次利用する際の肖像権などの料金と称して毎月料金を受け取る。

ウェブに限らず、紙媒体でもこの記事風広告という手法は多く用いられていて、起業家向けの雑誌で成功体験などと銘打ってやはり(元)芸能人との対談が記事になっているのを見かけるが、ほとんどの場合は取材される側が費用を支払っている。

どこかのサイトに掲載されていたが、このような媒体に掲載される人物は派手好きで自己顕示欲が強い傾向にあるため、載った後で他の広告媒体からも格好のターゲットにされるという。
私に電話をかけてきた企業が運営しているサイトに掲載されているインタビューを受けた経営者たちは、誇らしげな顔に満面の笑みを浮かべているが、こんな企画に踊られているようでは経営者としての格も知れているというものだ。
掲載された時点ですでにその企業の先行きに暗雲が垂れこめている事に果たして気付いているのだろうか。

コンフォートゾーンとリスク

先日読んだ本に、とても腑に落ちる記述があったのでこの記事で紹介したい。

人には誰しもコンフォートゾーンと呼ばれるものがある。
コンフォートゾーンとはその名前の通り、その人が快適で居心地が良いとに感じる領域や行動の事だ。
一方でリスクは恐怖や不安を感じる領域の事である。

このコンフォートゾーンとリスクは相関関係にあって、いわば前者が目玉焼きの黄身、後者が白身に該当する。
黄身、つまりコンフォートゾーンが大きくなれば白身、すなわちリスクが小さくなる。

ビジネスに限らず人生全般で成功している人は、このコンフォートゾーンが大きく、そうでない人は小さいのだ。
前述した通りコンフォートゾーンが大きいという事は、痛みや恐怖を感じる領域が小さいという事であり、何か新しい事を試してみる場合でもそれだけ選択肢が広がる。
選択肢が広がれば当然チャンスもそれだけ広がる事になる。

新しい結果を得るには新しい行動を起こす以外にないのだが、行動を起こす時の最大の障害は恐怖心である。
その人にとって恐怖を感じる範囲が小さければ躊躇せずに行動につながり、そしてそれが結果につながるという事になる。

結果の中には良い(期待した)結果もあるし、そうでない結果もあるだろう。
でもコンフォートゾーンが広ければ期待はずれの結果も気にならないはずだし、今回のその方法では思ったような結果につながらない事が分かればその次はやり方を変えればいい。

ではコンフォートゾーンを広げるにはどうすればいいかという事になるのだが、これは少しずつ恐怖心を克服しながら広げていくしかない。
当初は怖くて前に進めないように感じるかもしれないが、慣れればそれほでもないという事に気づくはずだ。

現時点で狭い事が問題なのではなく、自分のコンフォートゾーンが狭い事に気づかないのが最大の問題なのだ。
それが成長につながるリスクなら積極的に負って、コンフォートゾーンを拡張していきたいものだと思っている。
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