ある日の午後、パソコンの作業を終えて電源を切ろうとブラウザを終了させると、デスクトップ画像に有料アダルトサイトの請求画面が表示されたまま消す事ができない。
再起動してもまた表示される。
最近消費生活センターにこういった相談が多いと報道されています。
このしくみはこうです。

休憩時間中などに何の気なしに検索で探した無料のアダルト動画を見ようと再生ボタンを押したところ、何か確認を求められるダイアログが表示されたが、よく確認しないまま"YES"をクリック。
すると3日以内に49,000円払えなど利用料金を請求する画面に切り替わり、慌てて画面を閉じた。
しかしデスクトップには金額や支払期日などの請求画面が表示されたままになっている。

これは、そのサイトにアクセスしてしまった利用者に有料サイトを利用したと誤解させて料金を支払わせようとする典型的なネット詐欺でありインチキです。
そういったサイトに接続したという利用者の後ろめたい気持ちや、家族間や職場で使っているパソコンの画面にいかがわしい画像が表示されてしまったのを一刻も早く消したいという心理もうまくついています。

料金を支払えばデスクトップに表示されている画像が消せるような文言が書かれている場合もありますが、これは全くの嘘・デタラメです。
実行犯側はWINDOWSの自動実行機能を利用して、パソコンの起動に合わせてこの請求画面を表示させるソフトウェアを起動させています。
そしてほとんどの場合、それを削除する機能は初めから持っていないため、表示されている口座に代金を振り込んだところで、表示しないようにもできないし削除もできません。
仕掛けた側に、その端末を特定する手段がないのだからそれも当然でしょう。

最近はあまり使われなくなったようですが、一時期は回線のIPアドレスを表示させて、実行犯側がさも利用者の個人情報を把握したように装ったパターンもよくありました。
仮に全くの第3者が特定の利用者のIPアドレスを知り得たとしても、それによってその利用者の住所や氏名といった個人情報を入手できるはずがありません。
ですので請求など無視すればよく、それで全く何の心配もありません。

しかし、現実問題として職場にふさわしくない画像がデスクトップに表示されたままになっています。
当方で不正ソフトの削除うけたまわります。
詳細はトップページに記載されているメール・電話にてお問合せ下さい。