人は常に波動を出し続けている。
そしてその波動は良い波動と悪い波動の2種類しかない。
波動は思考や感情に連動して発射され、自分が出した波動と同じものを引き寄せる。
これが引き寄せの法則の根幹の部分である。

自分の出した波動と同じ種類のものが自分に引き寄せられるので、成功するには成功に必要な要素を引き寄せる波動を出さなければならない。

だから成功するには常にプラスの言葉・プラスの思考・プラスの感情を持ち続けなければならないという事になる。

ここで言う成功とはビジネスの成功とは限らない。
子育て中の親なら自分の子供が健康で人間として優しい気持ちを持った人に成長すればそれが成功であり、家庭生活なら争いの無い明るく円満な家庭を築く事ができれば成功だろう。

この波動のしくみを学んでみると本当に面白い。
"思考は現実化する"という本の通り、まさに思考が結果に直結しているのだ。
これは人間には変えようのない宇宙の法則であり、法則である以上全ての人に作用し例外はない。

世の中には、他人に対して区別して対応する人がいる。
例えば自分より強い、もしくは立場が上の人に対しては愛想よく接する一方で自分よりも小さいもしくは立場が弱い人には乱暴な言葉を平気で使ったりバカにするような態度をとる。

この相手は自分より下だから軽く扱うというその思考がマイナスの波動を発し、それに応じたものを引き寄せてしまう。
ビジネスに於いては、仲間を裏切って利益を自分だけ独占しようという試みが成功しないだけでなく、最後は自分が持っていたものまで失う事になるのもこれが理由である。

著名なコンサルタントでベストセラー作家でもある石井裕之氏がある音声セミナーの中で語っている。
"誰かを恨んでいる人は成功できない"
また累積納税日本一の斎藤一人さん語録の中には次のような意味の言葉がある。
"この人は自分より上だから、この人は下だからなんてやっているからダメなんだ。全ての人に等しく丁寧に対応すればよい。"

人を恨む事でマイナスの波動が生じ、それがエネルギーのロスになったり、人に対して乱暴に対応する事でマイナスの波動を生んでいる。
この二人が波動を法則を知っているかどうかは関係なく、自身の経験から学んだ事実に基づいて語っているからこそ説得力がある。

同様に、自分は人の言う事は聞かないが自分の言う事は聞けというのも無理である。
なぜなら自分自身が人の要望を聞き入れないという波動を出しているのだから。
つまり相手は"人" ではない。

どこの家庭にも訪問販売や新聞の勧誘などがやってくると思うが、それらの人に応対する際、身なりはしっかりしていても何となく怪しいと感じる事がある。
これはその人が怪しい波動を出しているという事。
心のどこかでその波動をキャッチして健在意識に警告を送っているのだろう。

ベストセラーとなった"鏡の法則"の著者、野口嘉則氏がある対談の中で次のような意味の事を語っている。
"鏡の法則など世の中に存在する法則は、自分が間違った方向に進んでいる事を知らせてくれる人間にとってありがたいもの"
また氏はこんな事も語っている。
"人生はゲーム。与えられた環境の中でどこまで成長できるかを競うゲームです"

今自分がうまくいっていないと感じているなら、それはきっと法則に逆らっているという事であり、思考や言葉、感情を変更せよという宇宙からのメッセージなのだ。