関東地方が寒波で覆われたこの週末、伊勢崎市のショッピングモール スマークはメチャ混みの大盛況だった。

我が家も昨日訪れたのだが、立体の駐車場棟および平面の駐車場はほぼ満車、店舗の屋上に向かうスロープには車が数珠つなぎの状態だった。
我々はタイミングよく北側のバス停近くの一番便利な場所に車を停めることができた。

ここに訪れているお客の中の相当数は我が家がそうであるように一年で一番寒いこの時期、家にいても暖房費がかかるのでこういった商業施設でウインドウショッピングでも楽しみながら経費を節約しようという人たちなのだろうと推測する。

それにしても、一体どこからこれだけの人が集まったのだろうというくらいの人の群れだった。
スマークは駐車場が3,000台と発表しているので、車1台平均2.5人と計算して7,500人。
それにバスや自転車などでやってくる人もいるから働いている人も含めて最大で10,000人近い人がこの敷地内にいる計算になる。

そんな中、開店2年目に入り店舗の撤退が相次いでいる。
これだけお客が集まる場所に店舗を構えていながら閉店を余儀なくされるショップが多いという事は、お店の成功は立地条件はそれほど大きな要素ではない事を物語っている。

立地条件がお店の成功の大きな要素にならない事は、アピタ駐車場にあるテナントを見ても分かる。
アピタ伊勢崎東店の駐車場隅にイーストビレッジというテナントがあるのだが、ここは本当に店舗の出入りが激しい。
西端のラーメン店はかなり長く続いているようだが、それ以外の全ての店舗は1、2年に1回程度のペースで次々に入れ替わっている。

一時期アジアの雑貨店や仕事を斡旋するようなお店が入っていた事もあるが、いずれもわずかな期間で立ち去っている。
アピタ自体は交通量の多い上武道路に面した立地条件の良い場所にあり、それなりに集客力もあるモールである。
にも関わらずそこでのビジネスが振るわないのは、結局のところそのお店に魅力がないからである。

他店の集客力をあてにして店を出しても成功するはずはない。
大切なのは自分のお店の魅力を上げる事。
それが全てといっていい。

大型ショッピングモールに出店しているのだがら売れるはずだと考えている経営者がいるとすれば、今すぐにでも店を畳んだほうがいい。
その方が損失が少なくて済むはずだ。