昨日は夕方終業間際になってお客様が事務所にお越しになった。
用件は短時間で終了し、食事に行こうという話になった時、私がふと思いついたお店が開国屋だった。

こちらのお店は今年の春頃にファミレスが閉店した後の店舗を改装してオープンしたもので それまで一度も入った事がなかったのでいつか一度は入ってみたいと思っていたのだ。

お店への到着は夜7時台の後半。
飲食店が最も混雑している時間帯のはずだが、駐車場には車が数台。
お店に入って案内された席は個室に仕切られていて、BGMもジャズと落ち着いて食事ができそうな雰囲気だった。

店内の他の様子は良く分からなかったが、我々の他には1組がいただけのようだった。
不況で多くの家庭が外食を控えているとはいえ、こんなに広いお店で、しかも最も混雑するはずの時間帯に数人では非常に厳しいはずだ。

こちらのレストランは洋食がメインのようで、ハンバーグやポークソテーなどのメニューが中心だが、刺身やそばといったメニューもあり、コンセプトがいま一つ分かりにくい。

我々は食事メニューの最初に書かれていた醤油おろしハンバーグを注文した。
多くの場合、この位置に掲載されているのがお店を代表する商品であり、失敗のない注文であるはずだ。
これが単品で800円くらいで、これにセットでライスと味噌汁を付けてトータルで1,200円ちょっといった金額である。

注文から15分後くらいに料理が運ばれてきた。
もやしが少量敷かれた鉄板に、大根おろしがトッピングされたやや大きめのハンバーグと付け合せの温野菜としてニンジンとブロッコリーが1かけづつという内容。
醤油ベースのたれをかけると鉄板の上で沸騰して蒸発していく。
ナイフが提供されないので箸で切りながら食べるのだが、簡単に崩れるほど柔らかくないので指が疲れる。
特にパソコンのキーボードを一日中操作している私には、ナイフが欲しいところだ。
私は料理の専門家ではないのでお店の料理を批評する立場にはないが、食べ終えてお店を出る時、少なくとも次に来たいとは感じなかった。

まずセットのご飯が高すぎる。
どちらかというと小さめの茶碗によそられたご飯と、やはり小さめのお椀に入った味噌汁のセットで確か420円。

それと、あくまで推測なのだがハンバーグはその場でひき肉から作っている訳ではなく、レトルトか冷凍食品のようだ。
某ステーキチェーン店のハンバーグで見られるような、箸で切った時に中からジュワっと肉汁が出てくるという状態にはならないし、中央部分まで肉に火が通っているにも係わらず、それほど熱くない。
これは湯煎で加熱しているからではないだろうか。

いずれにしろ、お客が入らないという事実が他のお客さんの評判そのものであるといえる。
我々が訪れた当日だけたまたま空いていたと信じたいが、毎日このような状況だとすれば開店して1年ももたずに閉店となってしまうかもしれない。
ビジネスである以上、それも仕方ないかもしれないが。