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先日、IT業界にとって衝撃的なニュースが報道されました。
神戸大学の教授が、無線LANのWEPを短時間で解読できてしまう方法を確立し、その解読プログラムも公開されると発表したのです。
WEPとは暗号化キーと呼ばれるものです。

いうまでもありませんが、無線LANは電波を使ってパソコンのネットワークを構築したり、インターネットを接続したりする技術です。
一般家庭にも広く普及しており、電話口は1階だが、パソコンは2階で使いたい、でも配線が面倒といった状況の際によく利用されます。
私もお客さまから依頼され、今まで数多くの無線接続作業を行ってきました。

電波は必要な範囲を超えて飛び交います。
無線LANを集合住宅や住宅密集地で使うと、建物から周囲数十メートル程度までは電波が届きますので、そのままでは傍受されて自分が契約しているプロバイダに只で接続されてしまったり、パソコンのハードディスクを共有設定にしている場合は最悪、データを削除されたりするリスクが生じてしまいます。
それを防止するための技術がWEPであり、電波を傍受されても親機に設定されているパスワードを知らない限り接続できないようにする目的で使われます。
今回発表された方法を使えば、この暗号が簡単に解読されてしまうという事なので、無線LANの安全性が一気に脅かされる事になります。

ちなみにこのWEPを設定しないで無線LANを遣っている人がかなりの割合でいるようです。
以前、携帯型のパソコンで街中を飛び交う無線LANの電波を調べてみた事があります。
パソコンで電波を受信すれば、このWEPが設定されているか否かが分かるのですが、受信した半数以上の電波は設定されておらず、子機を内蔵したそのノートパソコンを遣って電波を簡単に利用できてしまう状況でした。

この無防備な無線LANは実は非常に危険なのです。
例えば、悪意を持った人がその電波を迷惑メールを大量に送信するために利用するかもしれません。
もし読者のあなたが無線LANをお使いでしたら、この暗号化は必須であると考えてください。

ちなみに、電波を悪用されない方法としてWEP以外にもMACアドレスフィルタリングという方法があります。
これは無線子機に焼き付けられている固有の製品番号を親機に登録し、その指定した子機以外からのアクセスを許可しないというものです。

私個人的には無線LANという機器は使いたいとは思いません。
やはりLANはケーブルで接続するのが安全・確実だと考えています。