ITコンサルタント オフィスハピネス

1999年からIT・パソコン機器の技術支援事業を行っています。 2023年で創業から24年を迎えます。 これまで10,000件以上の案件に対応してきました。 群馬県、埼玉県、栃木県なら訪問でのサポートを、それ以外はオンラインや遠隔操作にて問題解決しています。

2015年05月

群馬県でパソコン技術支援を行っている業者です。

個人及び20人以下の規模の企業・法人様を対象としてサービスを提供しています。

コンピュータ機器の導入・入替作業・修理やトラブル解決などが得意です。。

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後閑克己

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パソコンが起動しない、しかしリカバリーディスクを作ってなかった!

パソコンが起動しない、しかしリカバリーディスクを作ってなかった!

これってよくある事だと思います。
人って困らないと行動できない生き物なので、トラブルが起こる前にリカバリーディスクを作っている人は過去に何度かトラブルに見舞われて懲りている人ではないでしょうか?
リカバリーディスクを作ってない状態でリカバリーの必要が生じた事例で、私がどのように修理をしたかを説明します。

修理対象PC: 東芝DYNABOOK
OS: WINDOWS8
故障状況: ユーザーパスワード入力の画面まではいくが、そこから先に進めない
WINDOWS8に搭載されている "PCのリフレッシュ" という操作を行ってみると、HDDの障害を示すコードが表示される

まず必要な(失いたくない)データを抜き出すために本体からHDDドライブを外します。
それを別のパソコンに接続してアクセスしてみると、必要なデータ領域は正常に読み取る事ができました。
一般にHDD障害という場合でも、領域全体が一切読み取れないという事例はさほど多くなく、部分的に情報の読み書きができなくなっている場合がほとんどです。
しかし、取り外したHDDを調査した結果、やはり部分的に損傷があり交換が必要と判断しました。
そのため同じ規格のドライブを用意して取り付けました。

次に必要なのがリカバリーメディアです。
DVDでブート(起動)させた後、画面に表示されるメニューに沿って操作すればリカバリーが完了するのですが、今回はそれがありません。
別途購入する事もできますが、なるべくコストをかけずに修理したかったので、試しにこんな事をしてみました。
それは、取り外したHDDを他のパソコンに接続し、リカバリーメディアを作成用ソフトを起動させるという方法です。

早速試したところ、ソフトウェア自体は正常に動作しているようでしたが、"メディア構成" 欄に "USBフラッシュ" としか表示されません。
リカバリーメディア作成ソフトが DVDドライブを無効に変更しているようです。
リカバリー1
推測ですが、DynaBook本体以外で実行できないように東芝側で制限を加えているようです。
それでも リカバリー用USBメモリの作成はできましたので、それを使ってリカバリーを完了させる事ができました。
修理PC 東芝 DynaBookのリカバリーメディア作成ソフトを搭載されていた以外のパソコンで起動させると、動作はするがDVDドライブを選択する事ができないため USBフラッシュメモリのリカバリーメディアを作成して作業する必要がある。
その方法であれば、他のPCを使ってリカバリーメディアの作成は可能。

IPアドレスが169.254.xxx.xxxでネットに接続できない

LAN側IPアドレスが自動で割り振られないというトラブルに見舞われました。

お客様からノートPCの修理依頼を受けました。
OSはWINDOWS8で、ユーザーアカウントを選択する画面でパスワードを入力しても、そこから先に進まない状態でした。

今回の記事は修理内容がテーマではありませんので詳細は省略しますが、調査の結果HDDの障害である事が判明しました。
事前にリカバリーディスクが作られていなかった事もあり、取り外したHDDを別のPCにつなげてリカバリーUSBを作成するなどの結果、修理そのものは正常に終了しました。
問題はこの後に発生しました。
PC修理

WINDOWSが正常に起動した後はライセンス認証やWINDOWSアップデートなどの操作が必要です。
それを行うにはインターネットに接続する必要があります。
インターネットにつなぐといってもブロードバンドルーターですのでLANケーブルを端子に差し込むだけで目的を達成できるはずです。
ケーブルを挿入して、さてまずはWindowsのライセンス認証だ と勇んでその画面を開こうとしたものの、画面右下タスクトレイ上のネットワーク表示に黄色の警告マークが付いた状態でした。

マウスをポイントすると、インターネット接続なし という吹き出しのメッセージ。
あれ、おかしいぞ。
IPアドレスを調べてみると169.254で始まる値になっています。
これはルーターのIP自動割当機能が動作していない時に起こる現象です。

プロバイダーの接続情報が設定されているブロードバンドルーターとパソコンのLAN端子をケーブルで接続してもネット接続できない場合、原因は様々考えられますが、私の経験上代表的なものはパソコン側のTCP/IPが手動設定になっているか、またはケーブルや端子の物理的な故障の2つです。
しかしリカバリー直後なのでTCP/IPの設定は自動取得になっているはずだし、このパソコン自体は購入して2年程度しか使われていないのでネットワーク関係の部品が劣化しているとも思えませんので今回の事例ではいずれも当てはまりません。

それ以外に料金未払でプロバイダーが接続を一時的に停止していたり、またはルーターが過熱して正常に機能していないなどの事例も実際に経験していますが、今回の場合は同じルーターと別のパソコンを接続していて、そちらは自動でIPアドレスが割り振られています。
同じルーターに接続されている無線親機と接続してみても結果は同じ。

私はこの時点でつながらない原因が全く分かりませんでした。
念のため、IPアドレスを手動で設定してみたところ、何と正常に接続できます。
これらの現象を分析すれば、ルーターのDHCP機能が正常に動作していないのが原因であるという結論になるはずです。
しかし、既出の通り同じルーターに接続している他のパソコンは正常に動作しています。

私はメーカーの技術サポートに問い合わせました。
上記の状況を伝えると、やはり担当者の回答はルーターが原因ではないかという事でした。
私はその回答には納得できなかったのですが、これ以上原因を特定する手段がなかったので、それが原因であると仮定して、手動で接続してWindowsアップデートなど必要な操作を完了して修理が終わったパソコンをお客様に渡しました。

そして、やはりそのお客様の環境ではIPアドレスの自動取得が問題なく動作しているようです。
パソコンって理屈では説明できない不思議な動作をするんだな という事を改めて思い知らされた一件でした。
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