私の事務所ではサポートだけでなくパソコン教室も行っている。
今まで多くの生徒さんが来てくれてたのだが、その中である程度の期間継続して学びに来た人は数えるほとしかいない。
その理由はさまざまあるだろうが、大きな理由は、それらのほとんどの人は学ぶという事を安易に考え過ぎているのだと思う。
パソコンくらいなら、先生について数回学べばそこそこ使えるようにはなるだろうとか。
それでネットでマンツーマンで教えてくれるところを探して行ってみたが、良く理解できないまま数回通って、結局やめてしまう。
少なくとも私のところに学びにきた人たちの多くのこのパターンで去っていっているように感じる。

パソコンを覚えるのは、それほど難しい事ではない。
しかし、それには最低限の条件がある。
言われた事をただそのまま操作するのではなく、なぜそうするのかを自分自身の頭で考えて、または理解してから実際に操作してみる。
それが意図した結果にならなければその原因を把握し、正しい操作ができるようにする。
誤った操作で機器を壊したり、また金銭的な損失が発生するかもしれないが、それでも続ける。
できるようになるまで繰り返し練習する。
つまりはパソコンに限らずスポーツでも何でも同じという事だ。

例えばプロゴルファーなら、何度も何度も予選落ちして、その都度かけた経費を失うが、それを繰り返している内に体力も精神力も鍛えられ、ついには予選を通過する実力がつき、さらに試合に出場を続ける中で優勝に絡むような成績を挙げる事ができるようになる。
子供は別として、ある程度の年齢から始める場合、この過程を経ないでパソコンをマスターできるようになる事は絶対にないと私は思う。
失敗を恐れるな。
死ぬ事以外はカスリ傷。
教室に通う事で "努力しなくてもそこで出来るようにしてもらえる" と考えている限り上達は望めないし、そういった人は無駄なので初めから学ぼうとしない方がいいと思う。