最近のニュースで、日常的にパソコンを使用している人の8割が何らかのストレスを感じているとの調査結果が出た事が報じられました。


中でもパソコンの起動に時間がかかる事をストレスに感じる人が約72%など、動作が重い事にストレスを感じている人が多いという結果だったようです。


新しく購入したパソコン、特に家電量販店などで売られている大手メーカー製のパソコンの場合はデスクトップにユーザー登録用のバナーやプロバイダ契約用のアイコン、あるいは特定のサイトへ誘導するためのメニューなどが自動的に表示されるようになっています。


これは、プロバイダ各社やそれぞれのサイトを運営する企業がそのパソコンメーカーと提携し、自社の商品・サービスの販売促進のためにそのパソコンのデスクトップを利用しているからであり、既にプロバイダと契約していたり、それらのサイトに興味のない人にとってはパソコンの起動を遅くする原因となっている "無用の長物"となっています。


機種によってはこれらのバナーやメニューを簡単には非表示にできないようになっているため、そのまま使っている人も多いかもしれません。


では、メーカー製パソコンのデスクトップから無用の表示物を削除する方法を説明します。


パソコンの起動時に特定のソフトを自動的に実行させるには以下の方法があります。


1. スタートアップに登録する。

2. msconfigの中に登録する。

3. レジストリに登録する。


3 は専門的になるため省略して、今回は 1 と 2の方法について解説します。


まずはスタートアップから削除する方法です。

パソコンが起動時に特定の動作をするという事は、そのソフトを自動で実行するように設定されているという事を意味します。

それを実現する方法として上記の3つの手段があるのですが、スタートアップに登録するのが最も簡単な方法です。

スタートアップとは スタートボタン -> 全てのプログラム -> スタートアップフォルダの事です。(WindowsXPの場合)

この中に自動実行したいソフトのアイコンを入れると、パソコン起動時に自動的に実行されます。

市販のソフトをインストールした時などにこの中にアイコンが自動的に登録される事もあります。

この中のアイコンを削除すればそれだけ起動は速くなりますが、削除するとパソコンの動作に影響を与えるものもありますのでそれがどのような役割をしているのかを理解した上で削除するべきです。

スタートアップフォルダといっても2種類あります。
その2種類に関しては別の記事で説明します。


次にmsconfigの登録を変更する方法を解説します。

msconfigとは、システム構成ユーティリティの事で、そのパソコンに関する様々な設定をするためのものです。

スタートボタン -> ファイル名を指定して実行 をクリックしテキストボックスに msconfig と入力して起動させます。

この中の "スタートアップ" タブの中に登録されているものが起動時に自動実行させるソフトです。


デスクトップのバナーやメニューなどは多くの場合この中に登録されています。

ただし、スタートアップの中には、削除するとパソコンの動作自体に重要な影響を与えるものもありますのでそれぞれの意味を理解せずに自動実行を解除するのは危険な事です。

操作は自己責任でお願いします。


不要な部分のチェックを外してから [適用]ボタンを押して再起動すればOKです。