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先日ちょっと変わった仕事の依頼を受けた。
ネットワークカメラとパソコンとの接続をして欲しいというのだ。

カメラ自体はすでにお客様と取引のある電器店によって取り付けられていたのだが、そのお店ではパソコンに関する知識はないという事で、そのお客様の知り合いを通して私に依頼が回ってきたという訳だ。

お客様と連絡を取り、指定の時刻に訪問する。
挨拶を済ませて家に上がらせてもらい、まずは話を聞く事から始める。

そのお客様は主婦なのだが、以前に家が空き巣被害に遭っていたり、このところ近所で空き巣狙いが多いという話を聞いて心配になり、留守中に不審な人物が来ていないかを調べるためにカメラを設置したという事だった。

カメラは車庫の屋根付近の家屋全体が見渡せるところに設置されていた。
今日の作業はこのカメラに記録されている映像をパソコンで確認できるようにする事。
私自身、この製品を扱うのは初めてだったのでマニュアルを借りてその方法を確認する。

それによると、SDカードに記録されている映像を見るには製品添付のCDに収録されているソフトを利用するという事だったので、その説明に従いソフトをインストールしたところ動画の確認ができた。

次に、カメラにLANケーブルを接続し現在の映像及び記録された映像を直接確認することができるようにするため現場の状況を確認した。
現在カメラが設置されている車庫から母屋まで約10m程の距離なのでその間を架空で配線する事になる。

必要な機材を用意する必要があるため、配線工事は週明けに出直す事にして、この日はこれで一旦終了した。

帰ってきてから預かってきた説明書を読んでみたりネット上から情報収集してみたのだが、非常に高性能のようだ。
機器自体にIPアドレスを割り当てる事ができるのでネット上に映像を公開する事ができる。

無料のダイナミックDNSサービスを利用すれは、いわゆるライブカメラが実現できるという訳だ。
カメラは動作を検地して自動的に記録を開始するのだが、その時点で指定されたアドレスにメールを送る事も可能だ。
また曜日、時間帯を設定してその範囲に限って動作検地の機能を有効にする事もできる。

もっとも、このネットワークカメラは既に多くの現場で活用されている。
以前にテレビ番組で紹介されていた某回転寿司チェーンはその代表とも言える。

その企業では全国展開している店舗のレーン上にカメラを設置し、本部で店内の様子を常時監視している。
そしてレーン上に何か異物が回っているなどといった事を本部でモニターし、マイクを使って話すとそれがそのまま店舗内の事務所に流れるようになっている。
まさビジネスにITをフル活用していると言える。

このカメラは防犯目的だけでなく、他にもさまざまな使い方ができる。

例えば、野鳥が多い地域に住んでいるのなら、立ち木に巣箱を置き、その脇にこれを設置すればバードウオッチングを楽しむ事ができる。
カメラにはマイクもついていて、音声も非常に良く聞こえるのだ。

また田舎の実家の庭などにカメラを設置すれば、両親とか家族の様子をそれとなく知る事ができるし、万一の場合などを考えても手元で様子がわかるという事で安心感がある。

こんな素晴らしい技術が我々のような一般市民でも手軽に利用できるようになっているのは驚くべき事だといえる。

なお、屋外から室内へLANケーブルを引き込む場合、一般的には壁に穴を開けることになるが、新築などの理由でなるべく家を傷つけたくない場合はこんな部品も市販されている。
サッシの窓の隙間を利用してケーブルを引き込むというものだ。