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先日の全国紙の投書欄に、ある提案が書かれていました。

それは、これだけ関係機関が連携して警戒しているにも係わらず被害が後を絶たない振り込め詐欺を防止するためには、ナンバーディスプレイを活用するのがよいのではないかとの内容でした。
私もこの提案には賛成です。

私もナンバーディスプレイを契約していますが、時間外や留守中に着信があってもその記録が全て残りますので安心感があります。
また、番号非通知の発信を拒否したり、特定の番号からの発信を拒否するといった使い方ができるようになります。

東京や関西方面の電話番号が通知される場合はセールスの電話である事が受ける前に分かりますので対応に無駄な時間を使う必要もなくなります。
こういった事はすでに携帯電話で実現できていますので、このメルマガの読者のかたならあえて説明するまでもなくお分かりになるはずです。

このサービス、NTTの回線を利用する場合は月420円を基本料金とは別に支払わなければなりません。
この番号通知を別料金にしているNTTの営業姿勢は疑問に感じています。

NTTが番号を通知する事で何かコストがかかっているという事はあり得ないはずです。
むしろ、この追加料金が欲しいために、本来なら通知できるにもかかわらずあえてその機能を殺しているものと推測されます。

言葉は良くないかもしれませんが、追加料金を請求するために、番号をあえて通知せず、利用者に対して意地悪をしているようなものです。
IP電話でも携帯電話でも別料金を支払う事なく番号が通知されている事を考えればそう理解するのが当然です。

比較的高齢の方が狙われやすい振り込め詐欺ですが、このナンバーディスプレイの機能を利用すれば、自分の親族がそういった詐欺に狙われないようにするため、電話がかかってくる可能性のある兄弟・親戚などの番号を電話機に登録しておき、それ以外の番号からの着信や番号非通知の着信を全て拒否するといった使い方をする事ができるようになります。

同時にセールス電話も拒否する事ができますので、食事を作っている手を止めて慌てて電話に出たら墓地のセールスだったというような不快な事もなくなるはずです。
それを実現するためにもNTTがこの機能を無料開放するか、あるいは一定期間以上電話を継続して契約している家庭は無料にするといった方針が臨まれます。

今ではほとんど無くなりましたが、まだインターネットが今ほど普及しておらず、しかも利用者の多くがアナログ電話で接続していた頃、ダイヤルQ2詐欺というのが存在していました。

人が興味をもちそうなもの、例えば投資関係やアダルトなどのページを見に行くと、気づかないうちにパソコン内に設定されている、プロバイダに接続するための電話番号が特定のダイヤルQ2の番号に書き換えられ、その状態でインターネットに接続すると、本人が認識のないまま月十数万円〜数十万円という電話料金が課金されてしまうというものでした。

これと同じ手口の国際電話詐欺もありました。

こういった不正な手段による通話料詐欺の被害者が出てしまったのも、元はといえばNTTが自社の利益を優先するがために、この種の犯罪の存在を知りながら対策を講じなかったというところに原因があったはずです。

企業である以上、利益を重視する経営をするのは当然ですが、自社が行っている事が犯罪を誘発している、あるいは自社の方針を変えるだけで世の中にはびこる不正を撃退できる可能性があるにも関わらず何の対策も講じないというのでは、世の中から生かされている企業の姿勢としてはいかがなものかと思います。