最近発売されたアドセンスの高額キーワードが分かるという商材を入手した。

その商材には、複合キーワードと、その広告を出稿している広告主が支払うクリック単価が掲載されているのだが、やはり上位は保険や金融関連のキーワードが並んでいる。

自動車関係もかなり高額だ。
車の買取に関するものや自動車保険などが上位に来ている。

これらは高額キーワードとして以前から有名だが、意外と知られていないキーワードが軒並み上位に登場しているのには驚いた。
そのキーワードは、ハードディスクのデータ救済に関するもの。

HDD 復旧

とか

データ 復元

といったキーワードのクリック単価は実に2,000円前後。

この広告は、データを失いたくない、どうしても復旧したい というデータを、起動しなくなってしまったパソコンのハードディスク(HDD)から取り出すというサービスを行っている企業が出稿している。


一口にデータ救済といっても、単にOSが起動しないだけのパソコンなのか、あるいはHDDのドライブ自体が損傷しているのかによってもそれに必要な技術や工数は大きく異なる。


単にOS(Windows)が起動しなくなってしまっただけのパソコンなら、本体からハードディスクドライブを取り外し、それを他のパソコンに取り付けたり、USB接続する事でデータは簡単に取り出せる。


こういった単純なトラブルばかりではないだろうが、彼らが高度な専門知識をもった技術集団かというと、決してそうではない。

なぜなら、上記のような簡単なトラブルは自社で作業するが、ディスクのプラッタ(磁性体が塗布されている円盤)や基盤関係のトラブルの場合は作業を外注に出しているところも少なくないからだ。

以前に読んだあるブログによると、どのようなトラブルに対しても純粋に自社で復旧作業をしている業者は日本に数社しかないという。

専門知識の無い人なら、パソコンが起動しなくなり、その中には大切なデータが入っているとなれば焦ってしまうだろう。
特に仕事で自分が管理しているデータを自分の責任で失ったとなれば責任問題にもなってしまう。

このように、いわゆる"人の弱み" に付け込んだビジネスはボロ儲けできるため、こんなに高いクリック単価を支払っても割りがあうという訳なのだろう。

こういった業者には、絶対にお世話になりたくないものだ。