インターネットがつながらないというトラブルは、私たちのような業者が依頼を受ける最も多い事案ではないかと思います。
これにもさまざまな原因があります。

1. ルーター機器が原因
パソコンをインターネットに接続する場合、一般的にはルーターを使用します。
ルーターとはフレッツ光などの回線とパソコンを接続するための機器です。
 ルーターは通常、電源を入れたまま使用しますが、その状態で数か月〜数年間経過すると機器が熱を持ったり、静電気が発生したりして正常に動作しなくなる事があります。
 その場合は一度電源を切って約10分ほど(機器が少し冷える程度の時間)おいてから再度元の状態に戻すとつながる事があります。
ルーター機器は電源を入れっぱなしにすると時間の経過とともに接続速度が遅くなるという報告もありますので、月に1回程度を目安に電源の再投入を行う事をお勧めします。

2. プロバイダとの契約
これは当社が実際に経験した事例です。
 お客様から "インターネットがつながらないので見て欲しい"との依頼を受け、訪問しました。
状況を確認すると、ルーターにはプロバイダーから発行された正しいIDやパスワードが設定されていました。
 ですがPPPランプが点滅しています。
プロバイダに確認してみたところ、口座引き落としの代金が落ちていなかった事が原因でした。
突然つながらない状態になったら、現在利用しているプロバイダの契約が有効かどうかを確認してみる事も必要です。

3. ケーブル自体が原因
 有線で接続しているパソコンがインターネットがつながらなくなった場合、LANケーブルに問題が生じている可能性があります。
 以下は実際に当社が経験した事です。
 ◇ケーブルがネズミにかじられて断線していた。
 ◇ケーブルが机や椅子の足に踏まれて断線していた。
 
デスクトップパソコンなら多くの場合は背面にLANケーブルを接続する端子があります。
 ケーブルを挿入してルーター側との通信が始まると端子部分にランプが点灯(または点滅)します。
 このランプが点かない場合はケーブルの断線を疑ってみる必要があります。

4. Windowsの設定
 この項目は専門的な内容を含みます。
ルーターを経由してインターネットに接続する場合、そのルーターに搭載されているDHCPという機能を利用するのが一般的です。
 複数のパソコン(1台でも同様)を1つのネットワーク(ルーター)に接続する場合、IPアドレスが必須となります。
IPアドレスとは、例えて言えば学生に出席番号を割り振るのと同じように、各PCを識別するために割り当てる番号の事です。
 192.168.1.12のような形式で使われます。
このIPアドレスをルーター機器が自動で割り当てるのがDHCPと呼ばれる機能です。
一方で各PCに個別に手動で割り当てる事もできます。
IPアドレスを割り当てる際には決められたルールがあり、手動で割り当てたアドレスがそのルールに沿っていないとインターネットがつながりません。

5. 配線やケーブルの接続
 ONU(光終端装置)からルーターに接続したり、ルーターからさらにハブに接続する際、決められた端子に接続しなければならない場合がありますが、別の端子に配線されている場合は当然つながりません。

6.実はつながっている
 過去に依頼された事例で、インターネットがつながらないとの事で支援要請を受けました。
 ところが、状況を確認するとすでにつながっています。
 お客様が初心者の方で、インターネットがよくわからず、TVのように電源を入れたけど何も映らないのでつながっていないと思い込んでいたようでした。