子育て中、特に幼稚園前後の子供を持っている保護者ならこういった事は一度は経験している事ではないかと思います。
・外出先で子供が"これ買って"って言い出してきかない。(仮にドリンク1本であっても)
・さほど高いものでもないのでしかたなく買う。
・しかしせっかく手に入ったのにその後全く興味を示さない。
私もこの現象を何度も経験し、不思議だなと思っていたのですが、最近その真相が分かりました。
子供にとって "買いたい" という事と "欲しい" という事は別の事なんです。

買うというのは、代金と品物を交換する事。
自動販売機ならお金を入れて、希望する飲み物のボタンを押すとそれが音を出して取り出し口から出てきたり、機械によっては抽選のランプが点滅したりしゃべったりといろいろな機能がある。
店頭で買う場合なら店員さんに商品を渡して、それを店員さんが袋に入れてくれて、レジでバーコードを読み取って金額が表示される。
その後お金を渡したり電子マネーのカードをかざしたりして支払いを行う。

子供が何かを買いたいと言った時、実はこの "商品を購入する" という行為そのものをしたいという場合が多いのです。
支払いを行って品物が自分のところに来た時点ではすでに自分のやりたい事は終わっているので購入したものに興味を示さないのは当たり前なのです。

この子供の心理が理解できてから心理的に楽になりました。
何かを買って欲しいといった時に、その真意を理解してその気持ちを満たしてやれば子供は満足するのです。
子供は宇宙人であり、地球人である大人には到底理解できない行動をとります。
その"宇宙人"の考えを少しでも理解する事、これが子供に不可欠な事である事は間違いないですね。