先日依頼のあったお客様先で遭遇した出来事を読者と共有したいと思います。

新しく購入したパソコンをネットにつないで欲しいとの依頼を受けて訪問しました。
こちらのお客様の環境はフレッツ光+有線(1階PC)+無線LAN(2階PC)で、これに新たに購入したパソコンを無線接続したいとの事でした。

約束の時刻にお客様宅へ到着。
挨拶を済ませて早速作業に取り掛かります。
回線の状況を確認するべくルーターを見せてもらうと、そこには不思議な光景が・・・
NTTのルーターに見慣れない別の機器が接続されているではありませんか?
それはヤフーBBのルーターでした。

お客様に事情を確認したところ、"フレッツ光を長く使ってきているが、ヤフーから電話があり、申し込んだ" との話でした。
ヤフーBBを利用すると電話が安く使えるという話が魅力的だったとの事ですが、これは誤解です。
というより、その電話営業の担当者は相手に誤解を与えるような表現を使ったという事でしょうか?
BBフォンというのはヤフーBBが提供するIP電話ですが、このIP電話というのはほとんど全てのプロバイダで提供しているものであり、ヤフーが独占的に行っているものではありません。

IP電話を使うのにヤフーと契約する必要はなく、プロバイダに申し込む事で利用が可能になります。
IP電話の特徴として、高価な交換機などが使われていないため設備費などがほとんどかからず、費用を安く抑える事ができるという事があります。
BBフォンの場合なら、BBフォン同士の会話は無料という利点があります。
ただ、これだけ携帯電話が普及している時代に、ましてや家族間通話が無料となっているのにあえてIP電話を利用する必要性は感じないのではないでしょうか?

という事でこのお客様は不要な通信費を1年以上も支払ってしまっていました。
その場で休止されていたプロバイダのプラン変更やヤフー解約などを代行して、事なきを得ました。
回線やプロバイダが広く普及した現在、それらの企業は乗り換え需要に重点を置いた営業をしています。
熾烈な客の奪い合いの中で、場合によっては誇大な表現を使って顧客に誤解を与えてしまっている企業も当然あるはずです。
無駄な費用を払わないためには、その企業のそのサービスに申し込む利点が本当にあるのかを事前によく検討する必要があります。
よくわからない時は当方までご相談ください。