生兵法はケガの元という格言があります。
自分があまり詳しくない分野に安易に手を出す事を戒めたものですが、この言葉はパソコン関連の作業にも当てはまります。
パソコンに関して、一般的に最も大切なのは保存されているファイル(データ)だとされています。
機器や部品なら壊しても買い替えられますが、3年前に家族で旅行に行った際に撮影した写真はどこに行っても買う事はできないからです。

4〜5年くらい使っているパソコンが、ある日突然起動しなくなってしまいました。
この中には、子供の成長を記録したビデオや写真、ネットバンキングのパスワードなどが入っていて、バックアップはとってありません。
こんな時、あなたならどうしますか?

メーカーのサポートに聞いてみると、リカバリーをするようにアドバイスをされました。
リカバリーとはどのようにするのか、その方法についても聞けば教えてくれるかもしれません。
しかし、この場合、Cドライブに入っている全部のデータが失われるという、この利用者にとって最も大切な事を説明してもらえないかもしれません。

利用者がその辺りの知識のある方なら、リカバリーするとCドライブのデータが無くなってしまうのではないですか、と確認するでしょう。
その場合サポート担当者が、データが消えないようにリカバリーする方法もあります とアドバイスをするかもしれません。
その回答は間違いではなく、ディスクに保存されている大切な写真を残したままリカバリーを試みるという手段もない訳ではありません。

しかし、データのバックアップもない状態で、かつキー操作を誤れば一瞬でディスクがフォーマットされてしまう、つまりデータが消失してしまうその作業を、慣れない利用者が完璧に行うのはまず無理ではないかと思われます。

そもそもこの場合、リカバリー作業を行う前に、パソコンが起動しなくなった原因を特定しなければならないはずです。
それがウィルスの侵入や長期使用による不安定化などソフトウェア的な要因ならまだしも、HDDの部分的なクラッシュといったハードウェア的な要因に起因している場合、それを交換しないでリカバリーしても復旧は見込めません。
それ以前に、その状態では作業の途中で停止してしまうでしょう。
また起動しない原因がウィルス感染だった場合、データを削除しないでリカバリーしても全く解決になっていません。

トラブルに慣れていない利用者がよく分からないまま作業をする事がいかに危険か理解していただいたでしょうか?
困った時は初めから私におまかせ下さい。
お客様の望む結果を提供できる自身があります。
あ、もちろん領域が完全に破壊されているディスクからはデータは取り出せません、念のため。