仕事柄、お客様のパソコンを操作する機会が多くあります。
そういった中で、一部に極端に動作の遅いパソコンに遭遇する事があります。
例えば、ブラウザを開いてからホームページに設定されているサイトが表示されるまでに30秒以上かかるとか、Windowsの起動プロセスが完全に終了するまで10分近くもかかるというようなパソコンもあります。

パソコンの動作が遅い原因を以下順番に説明します。

1. ハードウェア的な原因
・メモリ不足
メモリはハードディスク上に記録されている磁気の情報を読みだして一時的に展開しておくエリアです。
このメモリが動作するのに十分な容量搭載されていないと、メモリと比べて大幅に動作の遅いハードディスク上の一部をメモリの代わりに使用する事になり、これが処理速度低下の原因となります。

・HDDのファイルの乱れ
ハードディスクは情報を磁気的に記録する装置ですが、これにファイルを書いたり消したりを繰り返す間に連続性に乱れが生じます。そうなるとそのファイルを読み出す時、磁気ヘッドの移動が大きくなり、これがアクセスの遅い原因になります。
これはウィンドウズの標準ツールであるデフラグを実行する事である程度改善が見込めます。

2.ソフトウェア的な原因
・常駐ソフトの影響
パソコンソフトは通常ハードディスク上に格納されていますが、アイコンがクリックされるなどに操作に応じてメモリ上に読みだされます。
これがソフトの起動という事です。
一方で常駐ソフトはあらかじめメモリ上に展開されている状態で待機しているため、メモリを圧迫します。
これが動作を遅くする原因となります。

・インストールされているソフト数
一般的に、家電量販店などの店頭で販売されているモデルは異常とも思える程の種類のパソコンソフトがあらかじめインストールされています。
パソコンの性能=そのパソコンに出来る事 という思考を持った消費者が多いので、あらかじめ入っているソフトが多ければ多い程喜ばれるというのがメーカー側の発想なのでしょうが、私から見れば、使う見込みがないソフトが新品の状態から入っているという事がどれだけのマイナスになる事か・・・
特にXP搭載の初期モデルが出た頃は、プロバイダへ加入するためのソフトが5つも6つも入っているなど、消費者の利益を無視したメーカー側のやりたい放題の仕様になっていました。
これらのソフトは入っているだけで動作の足を引っ張る原因になります。
実際にはレジストリの影響もあるので削除する事が即速度の改善にはなりませんが、そのまま残すよりも良いでしょう。

パソコンの動作は車に例える事ができます。
普段使わない荷物を車に積んでおけば、燃費も悪くなりますし、加速や停止にも影響します。
使わないのであれば降ろして(削除して)しまった方がいいのは当然です。

パソコンの動作が遅くなったと感じているなら、以上の対策を行う事で改善できる可能性があります。
動作を速く保つためには欲張らない、これが重要です。