パソコンを買い替えた後で必要になるのが環境の移行です。
インターネット接続やメール設定、作成してあるワード文書やエクセルシート、またお気に入りやメールのアドレス帳なども新しい環境で継続して使用したい情報ではないかと思います。
さらには複合機など周辺機器の接続や、複数のパソコンを所有して使いこなしている方ならファイルの共有設定なども生じるはずです。
普段こういった作業を行う機会のない多くの利用者にとってこれらの一連の作業をスムーズに進めるのは結構面倒なものです。

この環境移行を自動で行ってくれるという引っ越しソフトというものがあります。
具体的にはLANケーブルで2台のパソコンを接続し、旧PCから新PCへHDDのファイルをそっくりコピーしてしまおうというものです。
環境移行に関してはこれを利用すれば短時間かつ詳しい知識がなくても行う事が可能です。

しかし、このソフトには大きな欠点があります。
旧PC上に存在したマイナスの要素も新PCにコピーしてしまうのです。
マイナス要因の代表的なものにウィルスやワームがあります。
パソコンをネットにつないで使っていると、気付かない内にウィルスやワームといった不正ソフトに侵入されている場合があります。また不正とは言い切れませんが、画面に自動的に広告を表示するアドウェアといったものもあります。
これはネット上からダウンロードした無料ソフトに組み込まれているといった場合が多いのですが、とにかくある程度の期間使用しているパソコンにはマイナスの要素が累積していると考えるべきなのです。

また、パソコンソフトは動作する際に作業用ファイルを作成するものも少なくありません。
ソフトウェアの動作の都合上、ハードディスク上に一時的なファイルを作成します。
これは通常、終了時に削除されるのですが、異常終了の場合はそのまま残骸が残ったりします。
こういった"ゴミ"が溜まってくる事で動作が不安定になる原因にもなります。
こういった"無用の長物"もそのまま新しいパソコンに持って行ってしまうのが、この引っ越しソフトの最大の欠点です。

という事で、私自身は環境引っ越しソフトはメリットよりもデメリットの方が大きいと判断しているため、まず使用する事はありません。