街も世の中も常に入れ替わっている事を実感する。
先日、仕事で玉村町に行った時の事。
久しぶりに鳩のロゴのある食品スーパーに立ち寄った。
ここは数年前の一時期、夜間講習会の講師を担当した際に飲み物を買ったりする目的で利用した事がある。

建物は目立って変わった所はなかったようだが、中は大きく変わっていた。
以前入っていた鮮魚店が撤退し、その後に入るテナントもなかったのか跡地は飲み物が山積みされていた。
北側のスペースも工事用の覆いがされていて、内部では取り壊しのような作業が行われていた。
撤退したテナントの後片づけをしていたのだろうか?
もちろんこの店だけではなく、往復の途中通る多くの店舗も常に入れ替わっている。
長期的な視点で見ると、現在ある店舗の建物は元々は別の店舗として作られらものの方が圧倒的に多いように感じる。

スポーツ用品店が居酒屋やカラオケに、電器店が居酒屋に、さらにはレストランに、その後はリサイクルショップとなってそこも閉店していたり、また別の電器店は古本屋になったり。
事務所の近くのスマークも、先ほど食事をしに行ったら、1区画挟んでシャッターが閉まっている店舗が2件・・・。

別の記事でも書いたような気がするが、道路沿いによくある10坪程度のスペースが5〜6区画用意されているようなテナント用店舗などは、入った店舗のほとんどが2年ももたずに撤退しているようなところさえある。
もちろんスペースが手狭になったために引っ越ししている例もあるだろうが、売上が伸びずに閉店しているところがほとんどだと思われる。

何のビジネスでも成功するかどうかは始めてみなければ判らないし、出したお店の全てが成功すると言う事はあり得ないが、これだけ多くの店舗が出店後短期間で閉店を余儀なくされている事実が存在する。
それだけ自分でビジネスを始めるのは難しいという事を意味する。

一方で、1回お店を出して、売り上げが伸びずに閉店する事になっても、それが即失敗という事にはならないはずだ。
この方法ではうまくいかなかったという経験を得る事で起業家としてレベルが上がったと考える事もできる。
ユニクロを運営する企業グループでさえ、常に再編を繰り返しているのだ。
ビジネスの世界は野球と同様、試みた事の3割うまくいけば成功だという人もいる。

誰でも失敗しているのだ。
出店の失敗で資金を減らしても、何度も立ち上がって再挑戦できる精神力を持った人のみが最終的に成功をつかむのだろうか?
変わりゆく街並みを見てそんな事を感じた。