雲散霧消という四字熟語がある。
この言葉は言うまでもなく、読んで字のごとく雲が去って霧が晴れるように長く疑問に思っていた事や悩みなどが一瞬にして解決するという意味だが、最近まさにこの通りの経験をした。

私が開発した業務アプリケーションを使って頂いているとあるお客様。
5年以上使っていたパソコンがある日起動しない状態になってしまった。
直接の原因はハードディスクの障害のようだったが、部品全体が経年劣化しており修理不能。
早速新しいパソコンを手配するため、納期が短い事で知られるE社の直販サイトから購入手続きを行った。

数日後、WINDOWS7がインストールされたデスクトップ型パソコンが到着した。
業務アプリケーションはACCESSで作成しているので、動作させるためにはACCESS本体が必要。
なのでACCESS2003をインストールした。

この時点までは何もなかったのだが、問題はこの後。
どのサイトに書かれていたかは忘れたが、この作業の後、ACCESS2003はWINDOWS7上で正常に動作しない可能性があるとの記事を読んだ私は、にこれから先の事を考えるとここでACCESS2007を使うべきであると判断し、ネットで手配したACCESS2007を追加インストールした。

この段階でパソコンをお客様に納品したのだが、その後問題が頻発。
伝票の合計が正常に計算されないとか、正しく合計計算された伝票の合計が印刷されないとか、とにかく"あり得ない" 不具合が次々と発生。

私はACCESSを2007にアップグレードした事による互換性の問題だと判断し、コードを修正する事で対応しようととにかくVBAの表記方法を変更するなどの方法で業務に支障がないように修正を試みた。

その後も発生する様々な問題に対応し続けてきたのだが、先週末、この問題を根本的に解決する方法をネットで発見した。
誤動作の原因は異なるバージョンのACCESSを1台のパソコンにインストールした事でMDACのバージョンが異なってしまった事だった。つまり、WINDOWSの再インストールから作業すれば解決する事ができるが判明した。
これまでの苦労は一体何だったのかと思えるような、まさしく雲散霧消だった。

今回の件では2つの教訓を得る事ができた。
1. 自分の知識を過信せず、初心者に戻って1つづつ確認する事が必要。
2. 問題点とか悩みの解決方法は必ずネット上に載っている。それを探す事ができれば解決は難しくない。

全ての問題は必ず解決できる。
だって困った事は起らないのだから。