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ビジネスを行う上で重要な事はさまざまあるが、その中でもかなりの上位にくるのが展開している事業が身の丈に合った規模であるかどうかという事ではないかと思う。
新しくビジネスを起こして前に進めていく中で、小さく成功する事はそれほど難しい事ではないと思う。

私の知り合いにもいるが、例えばサラリーマンを辞めて新しく事業を始めたとする。
その際、以前の勤務先を円満に退職し、周囲から応援されて始めたのであれば、そのツテで顧客を紹介してもらうといった事も可能である。
実際、私の知り合いもこのパターンで開業初年度からサラリーマン時代の年収を超える売り上げを計上したという。
また、海外に知り合いが住んでいる事を活用して、物品の輸入を手伝ってもらい、仕入れたモノをネット販売してやはりサラリーマン時代の収入をはるかに超える業績を上げたという人も知っている。

それはいい、問題はその後。
それまで好調な売り上げを続けてきているために自分なら何をしても成功すると勘違いしてしまうのか、短期間で人を増やしたり、資金を投入して全く経験の無い分野に参入したりして失敗、大きな赤字を出してしまう。

以前に行われた商工会の創業セミナーで講師を務めた人も同様だった。
借入金で建てた伊勢崎のお店を短期間で離れて首都圏のショッピングモールへ進出。
しかし、2年ももたずに閉店。
大量に無関係なコメントが書き込まれた店長ブログの残骸が現在も風雨にさらされた状態のままになっている。
以前に私が勤務していた企業もこのパターンでダメになった典型的な例だと言える。

身の丈に合っているとは、自分がその中に入った時に背が立つかどうかという事。
背が立たなければ泳ぎの達人以外は溺れてしまう。
冷静に考えればすぐに分かる事なのだが、短期間で小さく成功した経験と欲深さが融合するとその冷静さを失ってしまうようだ。

身の丈に合わせて事業を拡大するには、自分の背を高くする、すなわち経営者として成長する事、これ以外にはない。
創業から順調に規模を拡大し、株式公開などを果たしている人たちはいずれも人間的に魅力のある素晴らしい方たちばかりだ。
逆に言えば、人間として成長すれば自然にビジネスも拡大していく。
これが成功スパイラルである。
昨日より1ミリでも成長している自分でありたいものだ。