人は生きていく中で誰かしらを恨んだり、憎んだりするはずだ。
その中でも親を恨んでいる人は少なくないのではないだろうか?
人がその家庭で成長していく中で、親からしてもらった事は当たり前のように感じてしまい、してくれなかった事ばかりが心に強く残ってしまうものだ。

デパートで売られていたおしゃれな洋服が欲しかったのに買ってくれなかったとか、姉は買ってもらったのに自分は中古の自転車しか用意してくれなかったとか・・・
かくいう私も同じように父親を長く恨んでいた。
しかし、、、
結婚して子供を持ってみると、今まで見えなかった事が見えるようになってきた。

雨露をしのげる屋根のある場所や安心して眠れる布団や体を維持できるだけの食事を毎日用意する事がどれだけ大変な事か。
それまで当り前のように使っていた電気や水や電話やガスの費用を毎月支払い続けるのがどれだけ苦労する事か。
授業料、保険、新聞、運転免許・・・本当に多くのものを自分に代わって支払ってくれた。
感謝に値しない当たり前の事だと思っていた事が、実はこれ以上ない愛情表現だったのだ。

これに気づくだけで、人への恨みは消えていく。
今からでも遅くない。
あなたが恨んでいる人が、自分に対して良くしてくれたことを思い起こしてみよう。
きっと数え切れないくらいの事をしてもらっているはずだ。