私は基本的に他人の行動を批判するのは好きではないのだが、今回はあまりにお粗末な書類が届いたので、ケーススタディとして読者の方にご紹介したいと思う。

先日、我が家から歩いていける距離の場所でオープンハウス(新築住宅内覧会)が行われていたので散歩がてら家族で出かける事にした。
時は土曜日の昼下がり。

我々が玄関から出ようとした時、ちょうどタイミングよくそのオープンハウスを主催していた住宅会社の担当者がチラシを配りに来た。
(これも引き寄せの法則か)
私はチラシを受け取って、ちょうどこれからそこへ出かける旨を伝えた。

建物自体は特筆する事もない、一般的なものだった。
まあそれはいい。
問題はその2日後。

営業担当者が我が家に書類の入った封筒を持ってきた。
その封筒の中身の一部がこれである。
一部赤のボールペンが入っているが、これは私が書き加えたものではない。

ローンの期間が修正されているが、支払い金額はそのまま。
項目の中に金利の固定期間が示されているが、それ以降の金利がどうなるのか不明。
支払い金額のフォントが異なっていて大きさがバラバラで見苦しい。
手書きの文字も、上手かどうかは別として小さくて非常に読みにくい。
一体この書類のどの部分がシュミレーションなのだろう?
こんな書類なら提出しない方がはるかにマシである。

この用紙以外にも手書きの文章がA4で2枚入っていたが、とてもビジネス文書と呼べるような内容ではなかった。
これを書くのに何時間かけたかは分からないが、見込客にアピールすべく作成した書類によって相手にこの業者からは絶対に購入してはならないと決心させてしまったのだ。
営業として最低限これだけはやってはならないという事を見事にやってしまっている。

このような事をしてしまう原因の一つに、自分が向いている相手が誰なのかという事が挙げられる。
今回の場合であれば、この営業氏は見込客である私に対してメッセ−ジを送っているのではなく、自分を評価する立場の上司に対してアピールしているのではないだろうか?。
それはすなわち、給料は会社からもらうものという発想そのものである。

ここまで極端な例は別して、実はこれ組織の中で生きている営業の多くがやってしまいがちなのではないだろうか
私自身も一営業担当として、こういう事のないように注意したいものである。資金計画書