先日、このブログを見て下さった市内のお客様からパソコンの修理を依頼された。
5年以上お使いのノートパソコンが、最近動作が極端に遅くなったという事でそれを改善して欲しいという内容だ。

電源を入れてみると、Windowsの起動が終了するまで20分程度もかかる状況となっていた。
もちろんアプリケーションソフトの動作も非常に遅く、これは事実上パソコンとしては使用できない状態だといえる。

こういった場合、対策すべきポイントとして以下のような事が考えられる。
・メモリ増設
・HDD(システムドライブ)の空き容量を増やす。
・インストールされているソフトの内、使用頻度が少ないものを削除。
・自動起動させているサービスのうち、重要度が低いものを停止。
・表示スタイルを負荷の少ないものに変更。
・HDDに存在する不要ファイル(ゴミファイル)を削除する。
・レジストリの整理。
・デフラグ

今回、依頼を受けて上記の作業全てを行ってみたところ、動作速度の大幅な改善に成功した。
特にメモリ増設と自動起動されているサービスの停止の2つはパフォーマンス改善の効果が高いと言える。

家電店やテレビ通販などで売られている、いわゆる家庭用のパソコンはあらかじめ多くのソフトウェアがインストールされた状態で販売されている。
これは多機能である事をアピールしたいメーカー側の販売戦略なのだが、一方でこれがパソコンの動作を重くする原因の一つでもあるのです。

デスクトップであれノートであれ、パソコンを少しでも速く、サクサクと動作させたいのであれば、こういったメーカー製で数多くのソフトがインストールされている機種ではなく、直販モデルまたはショップブランドと呼ばれる製品をお勧めする。

これらのパソコンはWindowsがインストールされているだけであったり、サポートのためのソフトが入っているだけというシンプルな状態で出荷されていて、それだけ動作が軽い。

それに自分が使いたいソフトだけをインストールするのが、パソコンの性能を最も引き出す事ができる方法なのだ。

これは人の生活にも共通する事ではないだろうか?
モノが多いとそれだけ必要なモノを探すのに時間がかかり、結局時間がロスが多くなる。
最低限のモノを最大限に活用する事で高いパフォーマンスを発揮する、
シンプル イズベスト はさまざまな分野で共通する事なのである。