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このところテレビのニュースや新聞などでも多く取り上げられるようになった事にドロップシッピング被害があります。
その内容は次のようなものです。

被害の内容を述べる前にまず前提となる知識としてドロップシッピングについて説明します。
ドロップシッピングとはメーカーや問屋などから客先へ直送するという意味の言葉で、インターネット上のビジネスの場合、小売店となる個人や企業が仕入先を確保した上で販売サイトを作成し、そこに商品を陳列します。
そのサイトにアクセスしてきた顧客から注文を受けると、その情報を仕入先に伝え、自分、つまり通販サイトの運営者は代金の回収だけをすればいいというものです。
つまり仕入先にとっては小売店が商品を販売してくれる事で、小売店は仕入先が商品を卸してくれて直接発送してくれる事でそれぞれにとってWin-Winの関係が保たれるというのがこのビジネスです。

今回、高額の被害を受けたという訴えが増えているのは、インターネット上で商品を販売した事が全くない初心者でもネットショップを持てて、初月からいきなり数十万円の利益が出せるという事をうたい文句にしたサービスです。

サービスを行っている企業は販売サイトの作成から商品の卸販売まで全てを代行してくれるのでショップのオーナーは注文や入金の管理、及び問い合わせに対応するだけで済み、これにより一日15分程度の作業で副業ができるというのが主張でありセールストークになっています。
その費用はプランごとに何通りかに分かれていて、50万円〜300万円くらいまであるようです。
金額の違いは取り扱える、つまり卸してもらえる商品のアイテム数とSEOの違いという事のようです。


報道されている被害というのは言うまでもなく、事前に聞いていたようなまとまった額の売り上げにつながらないというものです。
まとまった額どころかオープンして4ヶ月で売り上げゼロとか、あるいは注文そのものは入ったが仲介業者が商品を発送せずに注文者から苦情が殺到したという事例が報告されています。
この件は某大型掲示板などに実際にそのサービスを利用した人たちなどからさまざまな事例が投稿されており、一部の被害者が集団で訴訟を起こす動きもあります。

私は去年の春頃に利用していたアフィリエイトのプログラムの中にこのサービスが登録されている事を知り、報酬稼ぎを兼ねて興味本位で資料を取り寄せてみました。
その際まず不自然に感じたのが、資料請求ページに記入するのは名前と電話番号のみだった事。
全部で3社ほど請求したのだが、全て同じパターンでした。
そして翌日くらいに先方から電話連絡を受けて送付先の住所を伝えました。

また詳しい資料のはずなのに届いた書類には利用するのに必要となる料金が掲載されていないものもありました。
後日電話があり、その中で料金を伝えられたのです。

そして、これも怪しさに拍車をかけた事だったのですが、自分のアフィリエイトリンクを踏んで申し込みをし、資料が到着している事を確認したにも関わらず、結局報酬が確定したのは1社のみでした。

その後、それらの企業からは定期的にメールが届くようになったのですが、これがまた笑っちゃうくらいの内容。
日本語が支離滅裂で、義務教育をまともに受けていない人物が書くような文面でした。

そもそも一日15分の作業で月の利益が50万円になるようなビジネスならショップの運営者など募集せずに自らネットで販売するはずですよね。
アフィリエイトで多額の報酬を支払ってまでショップのオーナーを募集するなどどいう効率の悪い事はするはずがありません。
これをみても、いかに利益が出ないショップであるかが分かりますね。

詐欺商法も時代とともに変わっています。
以前は内職商法というのがあり、専用ワープロを買わないと仕事を渡せないなどというのがありましたし、その手口が知れ渡ると今度はスキルアップのためと称して研修をうけてもらうための費用を先に払ってもらうという手口に変わっていきました。
そして現在の内職詐欺ともいえるのがこのドロップシッピング運営でしょうか。
いずれにしろ、美味しい話は存在しないというのは洋の東西や時代を問わずに同じようです。