文化庁長官の諮問機関・文化審議会著作権分科会に設けられた「私的録音録画小委員会」の第15回会合が12月18日に開かれ、「著作者に無許諾で動画や音楽をアップロードしたサイト(以下「違法サイト」)からのダウンロード」を、著作権法30条で認められた「私的使用」の範囲から外し、「違法サイトと知ってダウンロードした場合は違法とする」という方向性がまとまった。
(ITmediaニュースから引用しました)

比較的頻繁にインターネットを利用している方ならご存知だと思いますが、現在ネット上には多数の動画投稿サイトが存在します。
その中にはテレビ番組を録画したものや製品として販売されているDVDの映像など著作権を侵害していると思われる動画が多数掲載されています。

自分の気に入った曲を聴くのに、以前ならCD(またはレコード)を買うというのが一般的でしたが現在では正規なルートでのダウンロード販売及びこういった動画投稿サイトを利用して聞くという事をかなりの利用者が行っているようです。

実際、私もyoutubeを始めとする動画サイトはよく利用していて、仕事中に一休みする時などはそこで聞きたい音楽を検索して流すということは珍しくありません。

昨日発表された今年のCDの売上を見ても影響は明らかです。
インターネットがここまで普及していなかった10年ほど前なら200万枚以上売れている売上一位の曲でも今年は100万の大台を少し超えたくらいの数字となっています。
ダウンロードで購入されている分は含まれないとしてもこの数字は動画サイトの影響が小さくない事を示しているのではないでしょうか。

実際、動画サイトからダウンロードした映像から音楽部分だけを取り出し、CDに焼いたり携帯電話に転送して再生したりといった使い高もできますので音楽業界にとっては死活問題になっているのは確かなのでしょう。

ただインターネットの場合、サイトとして作成しなくてもウィニーなどのファイル交換ソフトを使って直接ファイルを取り込んだり、あるいはメールでやり取りして曲を交換するといったこともできますので、投稿サイトを規制しても音楽のコピーという問題がどこまで解消されるかは疑問です。

著作物の不正コピーを野放しにすれば作品作成者の創作意欲を奪い、良い作品が世の中に送り出されなくなる事につながりますから社会全体にとってマイナスである事は明白ですが、それをインターネットというメディアの中でどのように規制していくのかは非常に難しい問題だと言えます。

こんなサイトもあります。
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