同じ道具で同じゴルフボールを打ってもスライスしてバンカーに入れてしまう人もいれば、セカンドショットが打ちやすいフェアウェイのベストポジションに運ぶ人もいる。
私たちはこれを"技術"と呼んでいる。
スポーツに限らず将棋でも仕事でも、何の分野でもこの"技術"が物事の成否を左右する最も大きな要素である。

人間の動作に技術があるのと同様に、思考にも技術があると思う。
人生がうまく行っている人は、学歴とか家柄はほとんど関係なくて、この"思考" の技術が高いという事なのだろうと私は考えている。

自分に何らかの "事象" が起きた時、それをどう捉えるか、それによって自分に対する影響は大きく変わる。
一般的に"プラス思考"と呼ばれている事で、どんな事がらも出来事も必ずプラスの面とマイナスの面があって、そのプラス面を拾って感謝する事で事態が好転していくという紀元前からある手法。

例えば・・・
 ・6年勤務した企業から雇用主側の都合で解雇。
 ・3年付き合った相手と婚約直前で破局。
 ・希望していた企業への就職に失敗した。
 ・取引先が突然支払いを停止した。
 といった出来事が起こったとする。

誰しも出来事そのものを制御する事はできないが、それをどう解釈するかは自分の掌中にある。
結婚するものと思っていた相手が去っていったのであれば、それはより自分にふさわしい相手と出会うチャンスという事であり、勤務先から解雇されたのであれば、さらに良い条件の職場で働いたり、自分で事業を興したりするチャンスだと捉える事ができる。

この、"起きた出来事のプラス面を見出す" 事がスキル、すなわち技術である。
別の言い方をすれば、"その出来事で感謝できる事を見出す技術" であると言える。

思考も行動と同様に習慣が存在する。
習慣を変えれば思考が変わる。
思考が変われば行動が変わる。
行動が変われば人生が変わる。

いつも喜んでいなさい。全ての事について感謝しなさい。(聖書の言葉)